鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1195回】 大した努力をしていないのに売上が上がっている時が一番危険

2014年04月09日 | 住宅コンサルタントとして
以前にもこのブログの中で書いたかもしれませんが、

「成果<自分たちの努力・取組」

という構図であれば、個人的にOKだなぁ、と思っています。

自分達が100努力して、成果が50~60程度であれば、残りの40~50が自分達の筋肉となって、
より足腰が強くなるような感覚を持っているからです。

しかしながら、「成果>自分達の努力・取組」となっていると、非常に危険だと思っています。

2~3年後に、業績が急落するでしょう。

しかも大した努力もせずにこれまで業績が良かった会社が陥りやすいのが、

「業績が下がったのも一時的なものだろう。すぐに回復するよ!」

と、成果に対して楽観的になってしまうことだったりします。

ですから、業績が下がって半年、下手をすると年単位で何の手も打たず、
あまりにも業績回復が起こらないので、そこで事実が分かり、本格的に改革に取り組むのです。

すると、業績が回復するまで3年とか5年とかかかってしまい、
よほど体力がなければ、会社の維持が出来なくなってしまう(=倒産)のです。


増税前の駆け込みや東北地方だと震災復興の特需があり、
この業界の多くの企業が、実は「成果>努力・取組」となっているような気がします。

自分達の現状を経営者は俯瞰して冷静に見なければいけません。

そして必ず「成果<自分達の努力・取組」という力関係になるように、
今の成果以上の努力を積み重ねていかなくてはなりません。

社員さんの中には、今、良い結果が出ていることを実力だと思ってしまう方もいますから、
経営者が冷静に、「何で今、ウチの会社は好調なんや?」と感じ、分析しなくてはなりません。

結果以上に努力を積み重ねていて、初めて安定成長が可能となります。
常にそこを意識して、行動していたいものですね。
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