鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2454回】 戦う土俵を変えたり、ルールを変える発想

2017年09月18日 | 住宅コンサルタントとして
あるクライアント様の社長に薦めていただいて、「失敗の本質」という本を読んでいます。

第二次世界大戦で日本軍が敗れた原因を中心に、
戦略の本質を学べるよう、とても分かりやすく書かれています。

この本の中で私が思いっきり共感してしまうのが、
日本人は決められたルールの中で戦うことや
今ある商品を磨いて品質を高め、性能を上げていくことは得意なのに、
戦う土俵を変えたり、ルールを変える発想が苦手、ということ。

例えば、第二次世界大戦初期では無敵を誇った零戦が
途中からなぜ勝てなくなったのか?

それは空中戦のルールを変えるようにアメリカ軍が作戦を変え、
更にはその作戦に適した戦闘機を開発したから、ということらしいです。

今の商品を改良することや、今の業種の中で新商品を開発することは得意な日本人。

ゆえにいつもアメリカのつくったルールに振り回されているような気がします。

スポーツなんかでも、
スキーのジャンプで日本が長野オリンピックの頃、世界を席巻しましたが、
その後、スキー板の長さについて、身長+何センチというように規制がかかりました。
その結果、日本のジャンプは長く、苦戦することとなるのですが、
まあ自分が有利になるように、ルールを変えたり土俵を変えるということは、
欧米の人の方が得意なんですね。

住宅業界も、やれデザインを良くしたり、性能を高めたり、
という従来の発想で商品を考えたり、
モデルハウスや見学会、SNSやHPを強化する、といった従来の発想をいったん捨て、
全く新しい土俵をつくってみると面白いかもしれませんね。

って、弊社はそこを目指しています。

従来の枠組みで物事を考えるのではなく、
まったく新しい土俵で、ルールで戦うことは出来ないでしょうか?

こういう発想をたまにはやっておきたいものですね。
コメント
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