鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2437回】 権利ばかり主張して、義務や責任を負わない風潮が、日本をダメにする

2017年09月01日 | 住宅コンサルタントとして
労働時間、残業時間について、年々厳しくなってきています。

確かに欧米の先進国は、労働時間が日本のそれと比較して、短い。
その上、生産性が高い。

ただ、休日の確保や労働時間を短くするという、
労働者側の権利がしっかりと守られている代わりに、
能力が不足しているスタッフ、成果を出せないスタッフは
雇用契約を更新されないという、責任も背負っているのです。

権利ばかり主張し、結果の責任や義務を負わない風潮は、道理に反すると個人的に思っています。

というか、日本全体が本当に甘いよな、と感じてしまいます。

資源も無く、国土も小さい日本が、
ビジネスで勝っていくために、何で勝負するのか?

勤勉さ。
新商品や新サービス。
これ以外に勝てる要素は無いと思うのです。

もちろん、企業は無駄やムラを無くし、生産性の向上に努力を怠ってはなりませんが、
ビジネスパーソン一人ひとりが努力を積み重ねていかなくては
世界で勝てるわけがありません。

また、国民全体が

「おらが村に、おらが団体にどんなメリットを引っ張ってきてくれるの?」

という価値観で選挙に投票するのも卒業していかなくてはならないと思うのです。

家電が世界で勝てなくなり、
ひょっとするとここ数十年で自動車でも勝てなくなる可能性があります。

優秀な人材は中国やアメリカ、東南アジアの企業に引き抜かれ、
事なかれ主義の大企業病に侵されたオッサンばかりが日本企業に残る、
なんて最悪な事態も起こりうるかもしれません。

将来を見据えると、ちょっとこの国、大丈夫かな、と個人的に思っている今日この頃です。
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