鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2771回】 高気密高断熱住宅の正しい住み方

2018年08月01日 | 住宅コンサルタントとして
まだまだ日本では、世界基準の家のレベル、
それからそういう家の正しい住み方を知らない方が多いので、
この夏もかなり寝苦しかったり不快な日々を過ごされている方が多いかと思います。

住宅のレベルが上がり、かつ正しい住み方を実践していただくと、
本当に年中、快適に過ごすことができます。

ということで、時代の流れに合った、レベルの高い高気密高断熱住宅の正しい住み方について
ちょっとまとめたいと思います。

まず高気密高断熱住宅とは、私の定義で言いますと、C値が0.5以下、
Q値で言うと北海道や東北、信州の山間部などを除いたエリアで2.0程度の家を言います。

断熱材、サッシにこだわり、正しい施工技術がある会社であれば、
これらの数値をクリアすることはそれほど難しくありません。

それらの建物に、熱交換率80%程度の熱交換換気システム搭載の家が、
高気密高断熱住宅です。

そういう家を建てられる会社かどうか、見極める目を消費者の方に持っていただきたいのですが、
よく分からない方には、いつかそういう会社を紹介するサービスなんて提供できたら、
とちょっと考えていたりします。

そしてそういう家の正しい住み方とは、「窓を開けない」ということです。

窓を開けると、夏で言うと外の熱気が室内に簡単に入ってきてしまいますし、
そもそも外の汚い空気(花粉、PM2.5、虫、粉塵、砂など)も入ってきます。

これらを室内に入れないために、熱交換換気の高性能フィルターが役に立つのです。

高気密高断熱熱交換換気システム搭載の家の場合、
窓を開けずに暮らすと、家の中の空気が見事に綺麗に建物内を回ります。

その結果、部屋を間仕切るドアや引き戸を開けておくと、
家じゅうの温度差がかなり解消されることとなります。

結果、夏でもトイレや脱衣室が涼しいので、
お風呂上りから汗が噴き出ることもありません。

逆に冬は、トイレも脱衣室も温かい。
もっというと、お風呂の中も温かいので、
ヒートショック等の家庭内事故をかなり回避できるのです。

こうしたことを本当に理解している住宅会社も実は非常に少なく、
本当に日本の住宅、並びに住まい方の提案は遅れています。

まずは私の周囲の人に、しっかりと伝えていきたいと思います。
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