鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2772回】 自然素材を使った家を建てた理由

2018年08月02日 | 住宅コンサルタントとして

私の自宅は約3年前に完成しました。

 

基本的に家づくりで使用している材料は、仕上げに関しては自然素材です。

 

家の中に関しては、無垢の床、壁・天井は漆喰、一部石とタイル。

外回りも漆喰と石で仕上げていただいております。

 

とにかく自然素材で自宅は建築したかったのです。

 

自然素材の家に住んでいると、気づくことがいろいろとあります。

 

まず、漆喰の部屋と布クロスの部屋では、エアコンをかけた際の涼しさにかなりの差があるということ。

 

なぜか漆喰の部屋で冷房をかけると、非常に効くのです。

 

一方、布クロスで仕上げているオフィス(私が最も過ごす場所)に関しては、

空気が湿っぽいですし、結果、エアコンの効きも漆喰の部屋に比べると劣るような気がします。

 

無垢床は、梅雨時期でもジメッとしていないです。

漆喰と無垢床のおかげか、そもそも梅雨時期でも湿度は60%台です。

 

冬も湿度は30%台になることはありません。

 

そして焼肉をした後も一晩で見事に臭いが部屋に残っていないのです。

(約肉後も窓は開けません)

 

空気がキレイ。

湿度も快適な状態をキープしてくれる。

照明の反射が漆喰だととても柔らかい。

 

などなどのメリットがありますが、

私が自然素材にこだわった最大の理由は、ヨーロッパの住宅を見たことが大きかったのですが、

要は経年美化するからなのです。

 

ヨーロッパの住宅や建築物を見て思ったのですが、

築100年、200年の建物がゴロゴロしています。

 

でも、どれも古臭く感じないですし、むしろ味わいが何とも言えない。

 

その理由を自分なりに考えていたのですが、

建物の仕上げ材が傷んでいても古臭くないのは、

全て自然素材、すなわちホンモノの材料を使って建てられているから、

ということが分かったのです。

 

今の家が終の棲家という前提で建てていますので、

長年、愛着を持って住み続けたい。

 

そのためにも、年月の経過と共に味わい、風合いが増す家にしたい。

 

なので床も壁も天井もこだわりをお伝えし、

デザイナーさんにそれでコーディネートしていただきました。

 

結果、住んでまだ3年ですが、今でも大満足です。

 

自宅にずっと愛着を持って、後30年以上、住み続けたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする