少しずつではありますが、日本全体のデザインセンスは上がってきているような気がします。
ただ、まだまだデザインの感性が無い人も多いのが現状。
先日、北海道の支笏湖に行った際、
本当に綺麗な支笏湖の景色の中に、「営業中」と明朝体で書かれたのぼりが
ボート乗り場に掲げられていました。
もう、そののぼり1本が、この素敵な世界観を壊していることに何で気づかへんねん、と
ボート乗り場のオッサンに突っ込みたかったです。
また外に出るのに思いっきり部屋着のオッサン。
ジャージにホームセンターで売っているおばさんが履くようなサンダルで
食堂に来ているオッサンとか、取り締まってくれよ、と思います。
今、住宅会社でも飲食店でも、ユーザーの支持を集めまくっている会社に共通するのは、
デザインの感性が抜群、ということです。
住宅会社で言えば、つくっている建物はもちろん、外観、内観共に洗練されている。
その上で、オフィスやショールーム、スタッフの車や服装、オフィスの敷地内やトイレ、
スタッフが持っている名刺やのぼり、看板、封筒、筆記用具など
全て洗練されていて、しかも一貫性があるということ。
飲食店であれば、店内や敷地内がキレイ、店内のPOPやチラシ、ディスプレイ、
スタッフさんのユニフォーム、お店で出すおしぼりや器、メニューブックなど、
全てが洗練されているということ。
デザインが洗練されていく。
そしてそのデザインが一貫性を持った時、その企業やお店の世界観ができあがり、
お客様に伝わるようになるのです。
建物の性能が良い、施工品質が良いというのは当たり前。
食べ物が美味しいというのも当たり前。
品質の良さに加え、接客・サービスの良さ、
そして企業やお店の世界観が繁盛店の不可欠な要素なのです。
世界観をつくって、お客様に伝えていく上で非常に重要なポイントは何か?
これはトップのこだわりだと個人的に思っています。
トップにこだわり、執念が無いと、企業の世界観はできあがらない。
スタッフさんに任せっぱなしでは、世界観は構築されない、と個人的に感じています。
現場の実務は、スタッフさんに任せて良いのですが、
企業やお店の世界観をつくるのは、トップのこだわりや意思なのです。