鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2790回】 世界観

2018年08月20日 | 住宅コンサルタントとして

少しずつではありますが、日本全体のデザインセンスは上がってきているような気がします。

 

ただ、まだまだデザインの感性が無い人も多いのが現状。

 

先日、北海道の支笏湖に行った際、

本当に綺麗な支笏湖の景色の中に、「営業中」と明朝体で書かれたのぼりが

ボート乗り場に掲げられていました。

 

もう、そののぼり1本が、この素敵な世界観を壊していることに何で気づかへんねん、と

ボート乗り場のオッサンに突っ込みたかったです。

 

また外に出るのに思いっきり部屋着のオッサン。

ジャージにホームセンターで売っているおばさんが履くようなサンダルで

食堂に来ているオッサンとか、取り締まってくれよ、と思います。

 

今、住宅会社でも飲食店でも、ユーザーの支持を集めまくっている会社に共通するのは、

デザインの感性が抜群、ということです。

 

住宅会社で言えば、つくっている建物はもちろん、外観、内観共に洗練されている。

その上で、オフィスやショールーム、スタッフの車や服装、オフィスの敷地内やトイレ、

スタッフが持っている名刺やのぼり、看板、封筒、筆記用具など

全て洗練されていて、しかも一貫性があるということ。

 

飲食店であれば、店内や敷地内がキレイ、店内のPOPやチラシ、ディスプレイ、

スタッフさんのユニフォーム、お店で出すおしぼりや器、メニューブックなど、

全てが洗練されているということ。

 

デザインが洗練されていく。

そしてそのデザインが一貫性を持った時、その企業やお店の世界観ができあがり、

お客様に伝わるようになるのです。

 

建物の性能が良い、施工品質が良いというのは当たり前。

食べ物が美味しいというのも当たり前。

 

品質の良さに加え、接客・サービスの良さ、

そして企業やお店の世界観が繁盛店の不可欠な要素なのです。

 

世界観をつくって、お客様に伝えていく上で非常に重要なポイントは何か?

 

これはトップのこだわりだと個人的に思っています。

 

トップにこだわり、執念が無いと、企業の世界観はできあがらない。

スタッフさんに任せっぱなしでは、世界観は構築されない、と個人的に感じています。

 

現場の実務は、スタッフさんに任せて良いのですが、

企業やお店の世界観をつくるのは、トップのこだわりや意思なのです。

コメント
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