鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2780回】 必需品は、いずれ嗜好品に

2018年08月10日 | 住宅コンサルタントとして

今、住宅を購入される20代、30代のお客様にとって、

家とは必需品から嗜好品に変わってきています。

 

今の住まいが劣悪で、不快で不健康になるほどひどいか、

というと、そういう家に住んでいる方の絶対数は激減しています。

 

それなりに今の住まいに満足している。

 

すなわち、賃貸物件のクオリティーが上がっているのです。

 

そんな中、わざわざ高額のお金を借りて土地を購入し、

更に建物まで建てて下さる方は、どんな属性の方が多いのか?

 

そこをしっかりと理解して、そういうお客様に適応していかなくてはなりません。

 

私の仮説は、家とは既に嗜好品の分野に突入している。

 

だからお客様は完全に好き嫌いで購入する。

 

そして購入後の生活をイメージし、今よりも楽しく暮らせることとか、

明らかに幸せになる、ワクワクした毎日になるということが想像できる商品や会社を選びたい。

 

そういう嗜好品で家を購入する人が明らかに増えてきていると思うのです。

 

もちろん、家を必需品として購入する方もいます。

 

そういう方は、価格と立地だけで損か得かを判断するので、

そもそも不動産系やローコスト系の得意とする層の方なので、

注文住宅に取り組んでいる会社が無理して追いかけなくていいのです。

 

しかしながら、今、注文住宅を建てる方の中で、

かなりの割合で家を嗜好品として建てる方が増えています。

 

嗜好品だからこそ、しっかりとコストパフォーマンスを検討し、

購入後の自らの暮らしをイメージし、より自分に合った会社、営業マンから買いたい。

 

嗜好品だからこそ、ローコスト系のお得感訴求や大手ハウスメーカーの性能訴求に

全く価値を感じないのです。

 

それを分かっていない大手ハウスメーカーや家電量販店が経営する住宅会社、

ローコスト系や住宅FC系が業績を落としているのも当然だと個人的に感じています。

 

全ての商品は、必需品から嗜好品に変わっていく。

 

嗜好品としてみる人が市場に増えた際、

これまでの売り方が一気に通用しなくなるのです。

 

嗜好品を売るには、どういうことが必要なのか?

皆さんは分かりますか?

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