鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2795回】 採用のことを深く考える

2018年08月25日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、一昨日と、建材店・材木店から新築事業に参入していただいた

2社のクライアント様にお伺いしておりましたが、

2社とも2017年~2018年の決算が申し分なく、

何というか、とてもホッとした1日でした。

 

営業利益率も5%弱、それから6%強と、

参入して間もないことを考えると上々の結果だと思います。

 

 

一般的な建材店さんですと、俗に言うパワービルダー系に納材している会社以外は、

売上、粗利益率にかなり苦戦されています。

 

パワービルダーに納材している会社も、売上は好調なものの、

粗利益率、粗利益額の確保はかなりしんどい。

 

その上、エンドユーザーからすれば、何をやっている業界なのかも分かりにくいので、

各社、新卒の採用に苦労されている訳です。

 

中途社員の採用にしても、そんなに簡単ではなくなってきていますから、

今、売上や利益がまだ苦戦されていなくても10年後、15年後は

営業マン、デリバリー、工事等のスタッフ数を維持することも難しくなるでしょう。

 

地元の工務店さん、大手ビルダーさんに建築資材を販売する、という業態だと、

なかなか学生さんやこの業界を知らない人にイメージが伝わりにくい。

 

すなわち、この業界で働きたいという人が増えない、ということにつながります。

 

私自身は、企業としてブランドイメージを高めるしかないと思っていて、

そのためにも新築事業に参入しておいた方が良いと思っています。

(でも、建材店業界でそういう未来を考えている経営者って、ほとんどいないんですよね、

弊社のクライアント様以外だと・・・)

 

企業を構成するのは人ですから、

働いて下さるスタッフさんが確保できないとどんな企業もやっていけなくなります。

 

特に建築資材を販売する、デリバリーするというのは、AI化がかなり難しい。

(事務的な部分は可能でしょうが、打合せ、発注、納材は無理)

 

将来の採用のことまで考えて、今の一手を決める必要が中小企業の経営者には必要だと思います。

 

採用のためには、企業としてどう市場の学生や一般の方に映っているのか?

魅力的な会社だと思ってもらえるようにしていかないと、

そして知っていただく努力も積み重ねないと、未来の組織の維持は難しい。

 

目先の業績のことだけ考えてはいませんか?

 

この先、起こることを予測し、そこに対して手を打てていますか?

コメント
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