私自身、社会人になってバリバリ営業をやりたかったのですが、
入社して半年で子会社に出向となり、
ユニットバスやシステムキッチンの施工、
そして施工前の現場調査並びに現場打合せ、
そして水まわり商品のアフター対応などをやっていました。
この期間は1年半ほどでしたが、
本来、自分がやりたかった仕事ではなく、
もう毎日辞めたいと思っていました。
そして念願かなって営業に戻れましたが、
営業に戻ってから、この出向時代の経験が非常に役に立ちました。
営業マンが仕事を受注した後、
どのような流れで仕事が流れていくのかが分かっていたからです。
まず営業マンがバスやキッチンをお客様から受注する際、
事前の打ち合わせがいい加減な状態で受注すると
後で大変なことになることが分かっていたので、
工期や現場の状況を受注前にしっかりと打合せをし、
全て仕様を確定させ、全ての書類を整備してから発注する。
水まわり商品だけでなく、サッシや室内建具なども同じで、
とにかく後工程の方が仕事をスムーズに進められるよう、
川上で交通整理をしっかりとした発注を心掛けるように
自然となれていました。
結果、社内のスタッフも協力的に対応してくれましたし、
お客様も「段取りの良い営業マンだ」ということで信用して下さり、
たくさん注文をいただくことができました。
自分がやっている仕事以外の仕事に就くことで、
俯瞰して仕事全体の流れを理解できますし、他部署の気持ちも分かるのです。
そういう意味で、ずっと営業マン、ずっと現場監督というように
社員さんの仕事を固定するのではなく、
配転教育をすることで長い目で見ると強い組織がつくれるかもしれません。