鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3070回】 しがらみの悪

2019年05月27日 | 住宅コンサルタントとして

企業のブランディングにおいて、

オフィスやモデルハウス、ショールームはもちろん、

名刺やチラシ、HPなど、全てにおいて

デザインセンスの高いものでつくるということは

必須の時代となっています。

 

それにも関わらず、広告制作、web制作会社の中には

センスが終わっている人、デザインを学ぼうとしない人が

まだまだ多いのが現状です。

 

もう終わっている人は本当に終わっていて、

初稿段階でもう完全に手の施しようのないものを出してきたりします。

 

クライアント様から全面的に依頼をいただいた際は、

弊社のビジネスパートナー様でセンスある方に依頼するので、

今の時代でも通用するものを提供させていただけるのですが、

いろんな事情により、どうしても指定された業者さんに

仕事をやっていただく必要があるケースもあります。

 

でも、しがらみにより業者固定をしていると、

結局は自分たちにとっても業者さんにとっても良くない未来が待っています。

 

努力をしなくとも、仕事が保証されているという緊張の無さ。

これが成長や進化を止め、自社の後退につながります。

 

そしてそういうセンスの無いものを市場に発信することで、

自社のブランドイメージは低下し、結果につながりにくくなるのです。

 

その昔、大型店が近隣に進出すると、

自分たちのお店にお客様が来なくなると、

徒党を組んで反対していた、商店街のオッサンたち。

 

店舗デザインや接客、品揃えなどの面で大して努力もせず、

こういう時だけ団結して反対する、という努力をしていた商店街。

 

結局、大型店の進出は食い止めたものの、

お店そのものに魅力が無いので、閉店になったお店が多々、あります。

 

自分たちが提供する商品やサービスが顧客の満足を満たしていなければ、

結局は退場せざるを得なくなるのです。

 

それを何らかのしがらみによって、仕事を一部保証したところで、

結局は一時的な延命措置でしかありません。

 

そのしがらみによって、

現場の社員さんは仕事がやりにくくてしょうがありません。

 

現代において、しがらみというのは、悪でしかないのです。

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