私が小学生~中学生の頃、キャプテン翼がメチャ、流行っており、
その影響でサッカーをする子どもたちが増えました。
当時、サッカーでクラブ世界一を決める大会は、
トヨタカップという名称で、
毎年、南米王者とヨーロッパ王者が対決していたのですが、
当時は大半が南米のチームが勝っていました。
ところが、クラブワールドカップという名前に変わった現代、
サッカーのクラブ世界一は、
ずっとヨーロッパ王者が栄冠に輝いております。
昔は個人技の南米、組織力のヨーロッパと言われていました。
南米の選手の個人技が卓越していて、
個の力が圧倒した時代があったのです。
ところが現代サッカーでは、
チーム全員がとにかく連動して、
全員攻撃・全員守備というのが基本となりました。
ゆえに、個人として我が強く、
チーム戦術に従ってプレイしない選手は、
すぐに監督の構想外となり、
試合で起用されなくなったのです。
これと同じことが、ビジネスでも起こっているよなぁ、と
個人的に感じています。
「自分はある一定の数、受注を取ってきますから、
自分の好きなようにさせて下さい」
というようなことを言うビジネスパーソンが、
組織にとって害しか無くなってきたのです。
今、業績の良い会社は、
一組のお客様に対して、とにかくチーム全体で、
徹底的におもてなしをして、気持ちよくなっていただいています。
正解に誰でもアクセスできるようになった現代、
商品で差がつかない時代になったのです。
だから商品で差がつかない。
営業で必要なスキルやノウハウも、真剣に勉強すれば、
誰でもアクセスできる時代です。
個人の営業力でも差がつきにくい。
ということで、最終的に会社全体から感じられる雰囲気、
スタッフさんたちの人間的なあたかかさや優しさを見て、
お客様は最終的にどの会社に家づくりを託すのか、
ということを決めるのです。
ゆえに現代では、組織の戦略を理解せず、
自分だけが自分の好きなようにやりたい営業マンや、
自主性に任せると、表面的には良いことを言っていますが、
実はマネジメントの怠慢をしている経営者が経営する会社は、
苦戦しているのです。
経営とサッカーは、とてもよく似た進化を遂げているのです。