鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3693回】 現代サッカーと現代の経営は同じ

2021年02月08日 | 住宅コンサルタントとして

私が小学生~中学生の頃、キャプテン翼がメチャ、流行っており、

その影響でサッカーをする子どもたちが増えました。

 

当時、サッカーでクラブ世界一を決める大会は、

トヨタカップという名称で、

毎年、南米王者とヨーロッパ王者が対決していたのですが、

当時は大半が南米のチームが勝っていました。

 

ところが、クラブワールドカップという名前に変わった現代、

サッカーのクラブ世界一は、

ずっとヨーロッパ王者が栄冠に輝いております。

 

昔は個人技の南米、組織力のヨーロッパと言われていました。

 

南米の選手の個人技が卓越していて、

個の力が圧倒した時代があったのです。

 

ところが現代サッカーでは、

チーム全員がとにかく連動して、

全員攻撃・全員守備というのが基本となりました。

 

ゆえに、個人として我が強く、

チーム戦術に従ってプレイしない選手は、

すぐに監督の構想外となり、

試合で起用されなくなったのです。

 

これと同じことが、ビジネスでも起こっているよなぁ、と

個人的に感じています。

 

「自分はある一定の数、受注を取ってきますから、

自分の好きなようにさせて下さい」

 

というようなことを言うビジネスパーソンが、

組織にとって害しか無くなってきたのです。

 

今、業績の良い会社は、

一組のお客様に対して、とにかくチーム全体で、

徹底的におもてなしをして、気持ちよくなっていただいています。

 

正解に誰でもアクセスできるようになった現代、

商品で差がつかない時代になったのです。

 

だから商品で差がつかない。

 

営業で必要なスキルやノウハウも、真剣に勉強すれば、

誰でもアクセスできる時代です。

 

個人の営業力でも差がつきにくい。

 

ということで、最終的に会社全体から感じられる雰囲気、

スタッフさんたちの人間的なあたかかさや優しさを見て、

お客様は最終的にどの会社に家づくりを託すのか、

ということを決めるのです。

 

ゆえに現代では、組織の戦略を理解せず、

自分だけが自分の好きなようにやりたい営業マンや、

自主性に任せると、表面的には良いことを言っていますが、

実はマネジメントの怠慢をしている経営者が経営する会社は、

苦戦しているのです。

 

経営とサッカーは、とてもよく似た進化を遂げているのです。


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