東北地方もやはり歴史がある街が多く、
そうした街には建築されてかなりの年数が経過した建物も
結構、存在します。
焼き板や漆喰の外壁、
木で出来た窓などは
古くなっても味わいが出ていて、
それらは素材感を活かしてリノベすると
これまた非常に魅力的に生き返るなぁ、と感じます。
弘前市の弘前城前にあるスタバは、
有形文化財の建物をリノベした店舗なのですが、
店内の雰囲気はとても落ち着く感じで、
ゆっくりと過ごすことができました。
昔の日本の建物は、フェイクの素材を使っていないので、
デザインセンスのある方がリノベすると、
建物が蘇ります。
でも高度経済成長時代から現代まで続く、
窯業サイディングや合板フロア、ビニールクロスなど、
フェイクの材料をふんだんに使っている建物に関しては、
年月の経過と共に味わいは増さず、
チープになっていく一方のため、
リノベしても蘇らないような気がします。
国は中古住宅を流通させたい意向でしょうが、
欧米のように中古住宅の流通を促進するポイントは、
基礎や躯体がしっかりとしていることに加え、
ホンモノの材料を使った家であることが重要でしょう。
この辺が理解できるか否かは、
当人の美的センスになるのですが・・・。
長い視点で住宅業界や日本全体を見た場合、
やはり本物の素材を使った家づくりを推進していきたいと
改めて感じました。