日々のことを徒然に

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学校のそばで

2009年03月13日 | 生活・ニュース
               

市内のある中学校の運動場、道沿いに名前を知らない大きな木が幾本も立っている。夏場には気持ちよい木陰になるだろうと思われるほど枝は伸び葉はよく茂っている。

何気なく見ていておや、と気づいた。ひとつの根から2本、3本、4本、5本と幹が伸びている。中には絡まって1つの幹のように育ち大木と見間違える木もある。人手が加わっているのかもしれないが面白い並木に思えた。

この中学校は1976年4月、5つの中学校が統合したときに出来た校舎というから、不思議な幹たちは30年余に亘って学校の歴史を眺めて来たのだろう。

3兄弟のような幹を眺めていたら、隣の5兄弟の茂みから鶯の鳴き声がした。今年初めて聞く鳴き声は練習中なのか響きにもう少しという感じがした。二声か三声で鳴き止んだ。

校門の中から「おめでとう、よかったね。わざわざ報告に来てくれたの、ありがとう」いう女性の声が聞こえた。卒業生らしい女の子の肩に手を置いた先生の笑顔が見えた。女の子は後姿で顔は見えないがきっといい笑顔をしているだろうと思った。

校門そばでのいまの先生と生徒のような光景、長い学校の歴史を見てきた木々等は幾度となく見てきただろう、そう思いながら学校沿いの道を通り過ぎた。

(写真:3兄弟のように力強く立つ木)
コメント (4)
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