
何度か載せた「トマトの脇芽は切り取れ。切った脇芽を苗として挿しておけ」という菜園趣味の先輩の教え。そのとおり今年も一番最初に処理した脇芽を挿しておいた。日増しに育ち、実になる花が咲き、そこに実が付きマーブロくらいの大きさになった。
本家の実に比べれば分家らしいく追っかけている。生りはじめた上段にも実になる花が咲き希望が持てる。1から2が生まれた。昨年の経験で本家も分家も味は違わない。しっかり育て、そして実になれと、支柱を立て声掛けをする。
主枝と葉の付け根から出る芽を脇芽と呼ぶ。「主枝に養分を回して早く実を付けさせるため脇芽を切る」と話してくれたのは菜園の先輩。何か迷惑そうに聞こえる脇、「1番ではない、主ではない」というのが先ず浮かぶ。確かに言葉の意味からかあまりいいイメージは浮かばない。そんなことから脇芽は主枝を助けんがため切られていく。その脇芽を育てる、何かいい事をしている気分になる。
分家となった脇芽は別のプランターで実を付け始めた主枝になった。ドラマでは脇役がいつか主役の座に着くし、脇役が主役を引き立てている。それにはそれなりの底力と素晴らしい素質を備えているからだ。脇を立派に育てやがてそこを去る、そんな国のリーダーを求めている。