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定年後に趣味や楽しみで野菜作りをする人は周囲に多い。斯うじて野菜ソムリエになった人、軽トラや小型とはいえ耕運機を備えた人もいる。単なる趣味を超え準農業に思えるが「高級カメラに比べれば安いもの」と上には上があるという。野菜は写真と違い家族はもとより周囲に喜びを配り感謝される。
菜園を持たないのでプランターに季節の野菜を植えて楽しむ。プランターは装飾用の草花を活けるのが本来の使い方とあり、野菜はよそ道の使い方になる。日本のプランターはプラスティック製、木製や陶磁器、金属製などあるが見かけるのはプラスティック製が多い。野菜を植えるそれは草花を活かすような贅沢な製品ではなく、ホームセンターに山積されているひと品。
プランター菜園で1年を通して台所を助けているのはネギでその実績は可なりの年月になる。ネギ以外では夏のシーズンだけミニトマトにキュウリやゴーヤなども植えたが、これまでの実績で確実にしかも収穫を満足させてくれるのはピーマン。若いころ嫌いな食材の一つだったと聞かされるが、今はどんな調理方法でも食べ過ぎに注意するようにいている。
2週間前に近所の種苗店で買ったピーマンを例年通り2本植えた。ともに小さな白い花が咲いていた。それが実になり数センチの大きさになりピーマンらしくなってきた。このまま大きく成り行くことを願い眺めている。