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5月の陶芸教室は1回だったので今日は一カ月ぶりの教室。なんだか間が空いたよう、そんな会話を乗せてバスは海抜500メートルに位置するふれパクへ登る。どんよりとした梅雨空は中腹あたりで濃い霧に前方は霞む。
創作室では外人の数人も熱心に粘土を扱う。見ると、おそらく名前だろうがカタカナ文字で表札作り。スタッフは英語で説明しながら時どき手を貸している。表札のあとは兜を作る。これも見事な仕上げ、粘土細工を初めて間もないグループというから、追い越されそうだ。
昼前からは創作の手が少々おろそかになるのはバンクーバーで始まったW杯「なでしこジャパン」のスイスとの一戦。前半1対0で折り返しの速報が入る。後半戦はタイミングよく昼食時間、ライブを観ながらの食事、いつのまにか食べ終わっている。点差は何よりまず1勝にほっとする。
食堂から見下ろす瀬戸内海は、なでしこの勝利を祝すかのように淡い墨で描いた日本画を思わせる静の姿。手のひらサイズのカメラなどで撮る光景ではないが、1勝に免じてもらおうとシャッターを押す。