
新内閣の世論調査の評価が芳しくない、と報道は連日あれこれと報道する。確かに、総裁選での発言と総裁になってから、そして首相になってから、その発言の内容にぶれが生じているのは、素人の私でもわかる。分析するのは専門家の仕事であるが、このたびは、日ごろの立場はどこえやら大方が似た様な解説になっている。
言葉は食べ物と一緒で、それを活かす工夫がいるという。卑近な例で「本格的な和食の場で、トッピングは何にしましょう」ときたら、和の雰囲気や味わいは台無しになるだろう。「上置き」という言葉が最適という。最近は「トッピング」ばやりで、乗せたり加えたりすれば見た目だけは豪華という映像が多いように私は思って見ている。
言葉を活かす方法、それは和の料理作りから考えてみる。いい政策の項目が浮かぶ、それを政治に生かすためにはまず「下ごしらえ」がいる。それには下調べが必要になる。次に腕に寄りをかけて気合いの入った文案を作る。それをじっぐり議論する、食で言えば煮炊きして味を沁み込ませる。ときにはとろ火で静かに仕上げる。
最後に上置き。政策を主食として活かすためにそれを活かす真摯な予算をつける。それで粘り気のある足腰の強い政策が出来上がる。こうしてできた政策は和食で使われる「得も言われぬ美味しさ」で全国民に喜ばれる甘さも辛さも備わった政策になる。全国民に喜ばれる政策、これが政治の目標でなければと私は思う。
(今日の575) 政策の評価は選挙で見せしめる
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