TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

秋の遠征3 鹿納坊主

2020年10月29日 | 山(県外)

槍ヶ岳ではありません。鹿納坊主(鹿納山)です。

鹿川渓谷に車中泊し、もう一つの目的地である鹿納坊主を目指しました。
まずは林道を7㎞北上し宇土内へ、さらに鹿納登山口を目指し、鹿納谷沿いに車を走らせます。道路工事が進んでおり、かなり奥まで(宇土内から3.1㎞)車で行くことができました。

駐車した所、これより先通行止め(ここから鹿納登山口まで10分ちょい)


先客はジムニー(しかも車高を上げている。いいな…)


最低地上高150㎜のストリームとの差は歴然
しかし、ここまでで腹を擦ることはありませんでした。(帰りにはスピードが出て、2回腹を擦ってしまいましたが)

今回は小さなザックに変え、ピクニック気分で出発。


川沿い、木漏れ日を浴びた森 上高地の梓川沿いの雰囲気でした。


いいね…


いいね…





そして始まる尾根道
地元の山で例えると多良の舞岳の登り


尾根道を登りきると突然岩の塊が視界に飛び込みました。


なんだあれは!
あそこまで行くのか…

意外にも道は険しい


天気がよかったので遠くの山々がよく見えます。

日隠山


祖母山


進むほどに鹿納坊主が近づきます。


なんだこの道は… さながら大キレットといった感じです。


もう少しで山頂でしたが、風があたらない手頃な場所があったので昼食にしました。


カップラーメン、パン、ソーセージ、ビスケット、コーヒー(全部保存がきくもの 車中泊の関係)


食べ終わったラーメンの容器は、臭いがしないようにチャック付きの収納袋に詰めて持ち帰りました。


ばっちり!コンパクトに収まりこれならザックを汚すことがありません。

腹ごしらえを終えいよいよ頂へ









これを登るんかい… まるで槍ヶ岳





山頂!


そこに待っていたのは360°の大パノラマ


祖母・傾の縦走路が確認できます











時計回りに1周しました。


ここが九州中の中心かと思うほどです。

目を懲らすと(カメラズームイン)右から五葉岳、傾山、遠くに由布の双耳峰が見えています。


今日はこの鹿納坊主だけだったのでゆっくりと山頂からの眺めを堪能しました。
しかも静か。この日出会ったのは3人だけです。

来た道を引き返します。
例の「大キレット」もどき


人とは出くわしませんでしたが、私の足音に驚いた動物が1匹
でも、その動物は逃げることなく静かにそこに横たわりました。
死期を迎えていうのでしょうか。のどかな日だまりの中で動きません。


一瞬、食べ物をとも思いましたが、自然の中で精一杯生きた動物でしょうから、そのままそっとしておくのが一番だと思い直し、「よく頑張ったね」と声を掛けてその場を去りました。

午後の光を浴びた黄葉・紅葉の尾根道をどんどんと降りていきます。





この日も無事に下山することができました。


そして来た道を車で帰るのですが、車中泊をした鹿川渓谷までの10㎞の林道を下るのに1時間かかりました。
下りでスピードが出て、凸凹の前でブレーキを踏むと車の腹をガリッと擦るのです。
スピードが出せません。時速10㎞でゆっくりとゆっくりと降りていきました。
ある意味、山以上に神経を使いました。

川沿いの林道(ここは道がいい所)も紅葉してきれいでした。


鹿納谷(車窓より)



こうして秋の遠征3は無事に終わりました。
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