経営がわかる会計入門 (ちくま新書)永野 則雄筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
この本はとてもいいです。これまで会計の本は、はずかしながら得に勉強
したこともなく、薄い文庫本を読んですぐに記憶から消えてる状態だった。
しかしこの本は、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の
各数字の見方、意味、その数字に経営的に何をみるのかが、実に丁寧に
書いてあります。しかも具体的数字で簡単に説明しているのでイメージも
簡単で読んでいて、すんなりと意味を吸収することができるのです。
売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益その間にある営業外収益
営業外費用、特別収益、特別損失など単なる数字の説明だけでなく、実態
として何を意味しているのかの説明等とても飲み込みやすい。
またこれらの数字をもとに経営分析でどういう数字をもとに分析するのか
ROI、ROE、ROAなどを分析としてどういうところを観点にみるのか
非常に解かりやすい。
普通この手の本は、一度読むと空きが来てあまり再度読もうという気持ちには
ならないのだが、この本は何度も読んで理解を深めたいと思える書である。
恥ずかしい限りであるが本当にこの年になるまで勉強が足りないなと感じる
書である。今となっては、電車の行き帰りの往復4時間は貴重な勉強時間と
なっている。この1ヶ月で8冊読んだが、約10年ほどこの時間を無駄にして
いたのであるからほんとにもったいない。