まともな人 (中公新書)養老 孟司中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
養老 孟司の時評でまともな人を読みました。
4年ほど前の本ですが、その時の事件、世相、世界で起きたテロなどへの著者独特の主観をまじえた時評です。世に起きている事象に対し著者独自の1歩引いたスタンスであるべき姿が事件にからめて淡々と記述されています。あくまでの著書の主観で書かれている時評なので読んでいて共感できる部分とそうでない部分があり、またそれほど強いインパクトでのサジェスチョンをしているわけでもないので、印象に残るかというと個人的には、書かれていることが淡々と流れてしまう内容でした。この論調が好きな方は面白く読めるのではないかと思いますが、そうでないと何を言いたいのかいま一つインパクトに欠ける内容に読み取れてしまうような印象です。これ以上のことは、あまり書けないそんな不思議な本でした。