発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

令和がはじまる/10分で楽しむ博多どんたく

2019年05月03日 | 日記
◆畏れ多いクリアファイル?
 西鉄バスが日章旗をつけて走って、ほんのり奉祝気分が漂う令和元年である。私が周囲を見渡す限りは穏やかでよいと思っている。
 セブンイレブンに置いてあったコミック誌には、昭和天皇肖像クリアファイルが付録についていた。肖像といっても、連載中の『昭和天皇物語』用にキャラクターデザインされた昭和天皇(昭和20年ころ)である。作画は『月下の棋士』の能條淳一で、原作は半藤一利。良子女王と結婚するまでの悶着などいろいろ語られている。このクリアファイル、コレクション以外にどう使うのだろうな。
 確かに昭和の終わりはいろいろと大変だった。勤めていた会社では、右ウイングをかたる質のよくない集りの人々(そういう手合いは亡国の輩と呼んで差し支えないと思われる)につけいる隙を見せないように、いろいろな通達があり、気をつかいまくっていた。凄まじい自粛の嵐。業種によっては仕事にならず、生活に深刻な影響を受けた人もいるのではないか。同じようなことが起きるのはよくない。今回の代替わりは、まったくもって現実的で賢明な問題解決だと思う。

◆畏れ多くもペアルック?
 小学校何年のときだったか、姉がテレビを見ながら言った。「あのセーター、MTJのと一緒よ」。映っているのは徳仁親王殿下(当時)(今上陛下のことね)で、お召しになっているセーターは私のとおそろのデザインの既製服である。子ども服だしプルオーバーだし男子が着ようと女子が着ようと構わない服だったんだけどね。地方ど庶民が普段着に普通に買ってるセーターを着るんだなあ、と。淡色だったもので頻繁に洗濯をしていたが、さすが御用達、サイズアウトするまで全く毛玉が出なかった。ただアクリルなもので、脱ぎ着するとき静電気が半端なかった。

◆10分で楽しめるどんたく
 5月3日午後8時まえ、高速バスで天神に戻った。博多どんたくは5月3日と4日で、3日のイベントはほぼ終わっていた。新天町(天神の昔からあるアーケード商店街)に行くと、どんたく広場では、女子アイドルユニットが歌い踊っていて、人だかりができていた。最前列はオタクっぽいお兄さんが並んでいるのはお約束である。元気いっぱいだ。その次に舞台に上がったのは、新天町どんたく隊で、ようするに店主と家族と従業員が、三味線太鼓で昔ながらの博多松囃子(まったりのんびりしたどんたくのテーマソングである。これとどんたく舞台がないと博多どんたくはどこの街でもやっている産業祭パレードと何ら変わりはない)をやってくれた。すっかりどんたく気分になって帰宅。

 

 
 

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