(BGM「Let it Be」ビートルズ)
◆SMAP解散
彼らに「職業選択の自由」はあるのか、という話を1月に書いたが、今回、彼らの「職業選択の自由」は「解散」というかたちになった。彼らに「事務所移籍の自由」はなかったが「解散の自由」はあった、ということだ。それを考えると良いことではなさそうだが最悪の事態ではないと思っている。
実はどういう事情で解散した、とかいうのは歯医者の待合室などに置かれている雑誌が知らせてくれるだろうから、ここで言及する必要もない。私に考えうる最悪の事態というのは、たとえば、お上の圧力で、つまりクールジャパンがどうのバラリンピックがどうので、解散すら許されなくて、全員が完全に同時に壊れて、芸能活動が続けられなくなるほどの不祥事を起こすとか、いろいろ思いつくが、ともかく「事務所」とか「お上」の思惑とは違う格好となった、というところは、最悪ではないような気がするのだ。
私が最初の会社に勤めていた頃、ローカル紙に、私と同じ年齢の女の子が自死した記事が載った。団体職員の彼女は職場が不満で死んでしまったのだった。世間的には「いい勤め先」で、今でいうブラック事業所であったとは考えにくいが、まあ、入社するにあたりしがらみがあり、たぶんすごく親の言うことをよく聞くいい子であった彼女は、やなことあっても辞めたいなんて言えなかったんだろうな。痛ましいことだと思った。何がどうあれ、死ぬよりは逃げた方がましなのだ。退職届出して14日経てば辞めることができるのは権利である、と、知っていれば死なないで済んだ人は結構いるのではないかと思うことが時々ある。
惜しまれて解散といえば、ビートルズですね。ドキュメンタリー映画「Let it Be」は、劇場で見た。日本初公開からかなりあと、何か別の映画を観に行ったときの、2本立てのもう1本だったような気がする。別の映画は何だったっけ。「Hair」あたりだっただろうか。髪を切ってヴェトナムで死んだヒッピーの話。
オリンピック開催中でなければ、もっと時間を割いて報道されたのだろうな。それにしても平和なことである。そんなことより、オリンピック報道に紛れ、控えめに発表されたことに注目しないと。凍土壁計画が破綻した、とか。
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