塩尻峠に近い集落、塩尻市塩尻町大宮に鎮座される「阿禮(あれい)神社」。御祭神は『素盞鳴命・大己貴命・誉田別命』。
「創建は不詳、延喜式神名帳に登載された古社で旧社格は県社。もとは塩尻峠の東山山麓の五百砥(イオト)岩付近に社があったのを、仁寿二年(852)に柿沢の神明平に新たに社を建て奥社とし、さらに寛保三年(1743)に現在の所に社殿を建て阿禮神社とした。」
前宮と左右の相殿からなる社殿は、寛保三年(1743)の再建。
御神紋は「山形に並び鷹の羽」
前宮の玉垣の外より神域を守護されるのはユニークという以外に形容する言葉が思いつかない何とも超!個性的な狛犬さん一対。石工は『赤羽 要人』詳しい事は分りませんが、大正から昭和にかけて活躍された方のようで、この狛犬さんもその頃のものと推察されます。
何もかもが型破りで、それでいて目が離せない特別な何かがある、これだから狛犬さん巡りは止められないのです(あ!もちろん参拝は必須!)
前宮玉垣の内より神域を守護されるのは・・先の狛犬さんとは全く別の意味で個性的な狛犬さん一対。島根方面の出雲、関西の浪花みたいに、もしかしたら中信地方にはこんな狛犬さんがデフォなのかも。これは是非とも巡って見なければ!!
それにしても随分と痛々しいお姿、何があったのか分かりませんが、それでも御祭神の側近くに置かれている事に、狛犬好きは安堵するのです。
前宮の側近くに祀られる境内社
お社内に奉納されていた福の神
「和魂神社」。一般的に「和魂」とは、神の威徳の守護に関わる部分を担当されていると言います。であるなら、最後まで無事に旅を続けられますように🙏🙏。
「阿禮大神」の石碑。天神は、古代の有力豪族の祖先とされる神々を指す場合が多く、天神(あまつかみ)とも称されます。
「阿禮神社例大祭」の舞台がデザインされた絵馬。
忠魂碑
まるで見本市のように種類の異なる奉納石灯籠
境内入り口にあった水場。
水場の側に設置された井戸のようなもの、上の丸い平石は蓋の役目をしているのでしょうか?位置的に見て龍らしき彫刻の口の部分が出水口になるのでしょうか?何もかもが推測の域を出ず、頭の中は疑問符だらけ。
この場所に関しての情報が無いので不明なままですが、細かく細工された状態を見ても、それなりの謂れがあったように思われます。
御神木
参拝日:2010年10月3日
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