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旧福浦灯台と金刀比羅神社 in 石川県志賀町富来

2018年02月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

石川県志賀町福浦港、日本海を望む日和山の断崖の上に立つ瀟洒な下見板張りの「旧福浦灯台」

福浦灯台の歴史は古く、慶長13年(1608)に『日野資信(すけのぶ)』が港入口日和山の断崖上に篝火(かがりび)を炊いたのが最初とされている。

元禄5年(1692)にいたって、『11代:日野長兵衞』が石垣を築いて灯明堂を建て、代々灯明役としてこれを守ってきたという。現存する灯台は、明治9年(1876)に『日野吉三郎』の手で建造されたもので、日本最古の木造洋式灯台である。

(明治十一年 岩倉右大臣よりの書状写し)

高さ約5m、木造四角の建物で、内部は三層となっている。建築したのは福良住『三渡辰之丞』を棟梁とする三名の地元大工であることが、棟木に記された墨書により判明。かつての北前船時代の繁栄を物語る数少ない遺構の一つとして、貴重な史跡である。」色文字は石川県HPより

「旧福浦灯台」の近くに鎮座される「金刀比羅(ことひら)神社」。御祭神は『大物主命 ・崇徳天皇』

「創立年月不詳。讃岐国琴比羅神社より勧請し、無格社と称す。古来より福浦港漁民の信仰の中心である。」石川県神社庁HPより

海風を避ける為の覆屋内より神域を守護されるのは、明治二十八年二月吉日奉納の狛犬さん一対。吽形さんは角を持ち、阿吽さんはこのタイプに特徴の耳まで裂けた口で参拝者を迎えます。

金刀比羅神社拝殿の前に据えられているのは「町指定文化財・石造方位版」。傍らに「石質花崗岩の方位版は、弘化4年(1847)に海上安全を祈って寄進された」とあります。

境内に建立された自然石の碑に刻まれた文字は【 福浦よいとこ 入船出船 波に黄金の花が咲く 】

その傍らには福浦で歌い継がれたであろう「福浦いづも節」の歌詞。【 能登で名高い 福浦の港 入口一つで 澗が二つ 北は水の澗 上り澗で 南は大澗で 下り澗で 中でしよんぼ 藻ヶ崎 問屋つけ船 かづござる 千石船さえ 四つつなぎ 碇いらずの良港 】

コスモスの花の中に立つ白い木造灯台。はるか眼下に広がるのは「黄金の花が咲く」と謡われた福浦港。

耳を澄ませば、波音に混じっていづも節の陽気な歌声が聞こえてくるような・・・そんな錯覚さえ覚える。 能登金剛と呼ばれる複雑な形状の海岸線「能登半島外浦」は、この福浦港の日和山から始まります。

訪問日:2011年10月15日

 


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2 コメント

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旧福浦灯台 (まっち)
2023-07-10 22:54:13
ダムの前は灯台をやっていたのでここも訪問しました。
確か季節は稲刈りが終わった後、灯台まで続く遊歩道は海からは結構な高さがあるんですが、とにかくたくさんのカニが横切って行ったのを記憶しています。
あ、旧福浦灯台以外にも『自称日本最古の木造灯台』が複数存在しておりまして、どこが本当に最古なのか?灯台マニアの間でも意見が分かれるところでした。
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灯台 (tibineko)
2023-07-11 08:58:53
自称(笑)日本最古の木造灯台
そんなに沢山あるのですね
私、灯台は好きなのですが
どうしても歩く距離が多くて
実際に訪問したのは極わずか
でも、海と灯台のある景色
やっぱり好きです
返信する

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