車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

能登金剛~其の二 in 石川県志賀町富来

2018年02月09日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

巌門洞窟の近くに設けられた遊歩道の先、巌門園地から「碁盤島」が大きく見えます。 島上中央に湧水があり、中には義経伝説にちなむ碁盤型の岩塊が沈んでいると云われています。「義経主従が奥州に下る際、この碁盤島でしばし碁を楽しんでいたと言う伝説が今も語り継がれている」。いかにも判官びいきらしい優しい伝説です。

千畳敷から見上げた「がんもん橋」、今度は巌門園地から見下ろすような感じで眺めています。 見る分には、吊橋だろうと丸太橋だろうと、綺麗だとか素敵だとか普通に思えるのですが、苦手なものはどうしたって苦手。でも今回は、ご亭主殿の「絶対に大丈夫!揺れない」の言葉を信じて、この橋を渡りました! 橋の上からの眺め?そんなもんあるわけないです!!

そんな気の毒な私の為に(笑)ご亭主殿が橋の上から写してくれた千畳敷の遊歩道。

鷹の巣岩の岩肌。あの黒っぽく見える穴が鷹の巣跡らしい・・・

暫く巌門園地を歩いてゆくと「名勝能登金剛 猪鼻崎」の表示板が立つ展望地に到着。 言われてみれば、イノシシの鼻のようにも見える岬が右手に見えています。

「能登金剛」を一躍メジャーにしたと言われているのが『松本清張』の推理小説【ゼロの焦点】。作中に登場するヒロインの悲運を美しく詠いあげた歌碑もあります。ですが歌碑の建立は、小説の影響を受けて能登金剛に身を投じた女性を哀悼するためだったとか・・・。

【 雲たれて ひとりたけれる荒波を 恋しと思えり 能登の初旅 】

駐車場に戻り、片隅に祀られている「能登金剛神社」に、旅の無事を改めて願って次なる目的地へ。

伊勢の二見岩によく似ていることから、別名「能登二見」とも呼ばれる「機具岩(はたごいわ)」。眺望スポットは国道249号線の「生神(うるかみ)トンネル」を抜けた先、志賀町七海にあります。

「古歌に【 織姫の たてしや磯の機具岩  綾織りかくる 波のかずかず 】太古能登部に鎮座する能登比咩神社の祭神が賊徒におそわれし時、持っていた機具を投げられた。それが飛んでこの地に至り、化して機具岩となった。この岩の祭神は淳名木入比咩命である。夕日が沈む能登二見で陰陽石が相対する真の夫婦岩である。」現地案内

機具岩は二つの岩がしめ縄で結ばれており、大きい岩が女岩、小さい岩が男岩とされています。

偶然にも巌門洞窟でお会いしたご夫婦と一緒になり、こちらでも記念写真の撮りっこ(*´꒳`*) なんかこういう出会いって単純に嬉しいですね。

2011年の能登金剛巡りはこれで終りなのですが、能登金剛にはもう一箇所、外せない名所があります。2015年5月の車泊旅で訪れた志賀町笹波にある、断崖絶壁「ヤセの断崖」。同じく【ゼロの焦点】の重要な舞台となった場所です。

「ヤセ」の言葉の由来は、作物が作れないほど「痩せた」土地であるという説が一つ。もう一つは高さ35mの断崖の先端に立って海面を見下ろすと、身もやせるからと言うもの。まずもって、35mの断崖の先端に立つという発想が、私の中では絶対に!!!有り得ないのですが(^^;) 

展望台から見える景色は、断崖絶壁という言葉とは裏腹に穏やかで、ひたすらに青く輝く海。もしかしたらこの柵の下は、見るものを震え上がらせる断崖絶壁なのかもしれませんが・・ だからと言って、それを確かめる無謀さも冒険心もなく、柵にしがみ付いて遠目の景色を楽しむだけで満足(^^;)

初夏の日差しを受けた日本海は穏やかで美しく、4年前の海の色が嘘のよう。ああ、そう言えば展望台に来る途中に見かけた岩・・まるでクマさんが蜂蜜のツボに顔を突っ込んでいるような・・・あれは何だったんだろう?

訪問日:2011年10月15日&2015年5月24日

 


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