広大な神域は清々しいほどの緑に覆われ、深呼吸を繰り返すごとに肺の中が若葉色の空気で満たされていく感じ。神社参拝の醍醐味ともいえる時です。
神社参拝ではまず身を清める為に手水を使わせて頂きますが、それとは別に、境内の一角に古そうな水の無い手水舎があります。
手水舎といえば80%は吐水龍で、残り20%が祭神に因んだ神使いなど・・この吐水鯉は何に因んだものでしょうか?確かに、滝を登った鯉は龍になれると言いますが、それもなんか違う(笑)
それでは高砂神社境内に祀られる摂社、順番に紹介です。境内入って右手に鎮座される「摂社:琴平神社」。御祭神は『大物主命』。古来より漁業が盛んであった町にとっては決して欠かせない大切な社。海上安全の神とされます。
拝殿の前より神域を守護されるのは、年月の所為か、全体に滑らかになってしまった感じの狛犬さん一対。吽形さんの口元が誰かに似ていると思ったのですが・・・そうか、カールおじさん!(笑)
「神馬舎」には御祭神がお乗りになる神馬がいます。今にも顔を上げてこちらを見てくれそうな、純白の美しい神獣です。
「天神さん」。御祭神は『 菅原道真公』
「和魂神社」。御祭神は『護国の御英霊』
拝殿の内より神域を守護されるのは、備前宮獅子一対。故郷に近いという事もあり備前の宮獅子は好んで見てきましたが、こんなに優しい表情は珍しい気がします。
「摂社:粟島社」。御祭神は『少彦名命』 婦人病や安産を守る神様とされます。
神門を潜って右手、ひょうたん池の中央に祀られるのは「摂社:弁財天」。御祭神は『弁財天』。 女性を守る抜芸と美の神さまで、水の神様でもあります。
緑の葉陰の下にて神域を守護されるのは、現代アートを彷彿させる神狐さん一対。付近にはおそらく鳥居であったと思われる石柱がまるで何かのシンボルのように保存されています。
そう言えば高砂神社の鳥居はとても新しくて綺麗だった・・・そして、ふいに思い出したのです。ああ・・・これはあの時の大震災で壊れた鳥居だと。神狐さんはこの鳥居を彫って作られたんだ・・・。尉姥神社の狛犬さんの顔が削られていたのは・・・きっと地震の倒壊で壊れてしまったからなのだろうと。
「旧能舞台」 は17世紀後半の様式とされます。かってはこの舞台で謡曲「高砂」が舞われたのでしょうか?2013年に新たな能舞台が建造されたそうで、この舞台で高砂の舞を見る事もなくなったようです。
まだまだ紹介しきれない広大な境内、明日がラストです。
参拝日:2010年5月8日
それまで2週間晴天続きだった北海道が、我が家の訪問に合わせるように前線通過とこの秋一番の寒気…
愚妻は驚異の晴天率を誇る晴れ女なんですが、今回は彼女のパワーも効果がなかったようで。
でも、旅の後半は天候も回復し本州ではなかなか味わえないシラカバ中心のみごとな紅葉を愛でることができました。
これから2000枚以上の写真整理という重労働が待ち受けていますが、その前に9月の新潟のブログを書かなきゃ…
留守中の記事はおいおい拝読させていただきます。
ある意味、無敵の雨雲だったのかも(^_^;)
ちなみに私は雨女だそうで
何かあると私の所為にされます。
でもよく考えたら、常に行動を共にしている主人はどうなんだ??と(笑)
白樺林の紅葉・・綺麗なんでしょうね
ネットや旅雑誌の写真でしか見た事が無い景色。
それを愛でる事が出来るというのは、やはり旅の醍醐味ですね