車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

龍野醤油資料館 in 兵庫県たつの市龍野町

2023年10月18日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

日本人の食生活に欠かすことの出来ない調味料「醤油」。たつの市龍野町は醤油の主たる産地の一つとして知られており、一度は目にし、耳にしたことのある醬油メーカーが軒を並べています。

龍野町大手に建つレンガ造りの「龍野醤油資料館」「昭和7年に建てられた元ヒガシマル醤油本社社屋を利用し、全国初の醤油資料館として昭和54年11月に開館しました。建物は2008年に国登録有形文化財に登録され、木造建築ですが外観はレンガ造り風のルネッサンス様式を呈しています。」公式HPより

資料館は一応「有料」で金額は10円!! 一応形式的に徴収されているとかで、申し訳なさそうに話してくださる係りの方。本当にそれで良いのかと、こちらの方が恐縮(^^;)

館内は「帳場」「圧搾場」「仕込蔵」「麹室」等々、醤油づくりの工程に沿った展示がなされており、どの展示も非常に興味深い内容。

「帳場」。明治時代の醤油蔵の帳場を再現したもので、主に番頭さんが帳面を付けたり支払いをしていたところです。受付の方のご厚意で記念撮影💗

「ボイラー」

「地釜」「井戸地下水」揖保川の水は全国まれにみる鉄分の少ない軟水。龍野地方が全国でも有数の淡口醤油の名醸地となった理由の一つです。

「麦炒り場」。小麦は炒ってから挽きわりやすくして、でんぷんを麹菌が分解しやすいように変化させます。淡口醤油では炒る程度を幾分弱くして、色が淡くなるようにします。

「麹室」。混ぜ合わせた大豆・小麦に種麹を植え付け、この煉瓦室の中で麹菌を育成させます。

「米洗機」、淡口醤油の大きな特徴は米を使うことで、米を蒸して米麹を作り、甘酒にしたものが加えられます。

「樽造場」、樽を作るために使われていたカンナや大槌、焼印など、様々な道具が展示されています。

昭和17年3月5日、淺井醤油と菊一醤油造合資会社の合併により、龍野醤油株式会社設立。昭和24年に現在のヒガシマルブランドに商標を変更。

昭和39年にヒガシマル醤油株式会社に社名が変更。その後もあらゆる商品が開発され、家庭に無くてはならない商品として定着しました。

既に関西では絶大な人気を誇っていたと思われる宝塚歌劇。お醤油の購入で「花組による源氏物語」のチケットが当たる抽選券をプレゼント・・という販促もされていたようです。

「パナマ運河開通記念の博覧会に浅井醤油(名)が醤油を出品して名誉(優秀賞)を受ける」と説明が添えられています。

細部まで忠実に再現された、模型による醤油造りの作業工程

真夏の気温で蒸された体を包み込むような館内の涼しさ・・これで冷房を使っていないという事に驚かされます。受付まで戻ってふっと見えた表の景色。半円の窓と格子の向こうにある太陽の日差しは、まるで別世界です。

資料館から歩いてすぐの場所に、先々代ヒガシマル醤油本社として使用された別館があります。後に、龍野醤油協同組合本館として使用されたそうで、本来なら見学可能だったのですが・・残念ながらこちらの方は休館となっており、門の外から外観を垣間見ただけ。

野田、銚子、坂出、小豆島、等々・・醤油の主たる産地の中の一つに数えられる龍野。通りには醤油蔵が並び、それぞれのメーカーが丹精込めて日々の食卓に欠かせない「醤油」を作り続けています。それにしても流石は醤油の町。まさか「しょうゆ・もろみ」の自動販売機とは、思わず財布を取り出してしまったではないですか(笑)

訪問日:2008年8月14日

 


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2 コメント

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Unknown (まっち)
2023-10-18 16:25:44
関西人ですが、CM効果もあってかヒガシマルはしょうゆメーカーというよりはうどんのツユの印象が強いかも。
実際奈良で生まれ育ちましたが、近所や親せき宅でもヒガシマルの醤油さしはほとんど見かけずマルキンやキッコーマンが多かったかなあ?
醤油産地を見て歩く分に好きなのは金沢の大野。
北前船の港に近接して昔ながらの現役の醤油蔵が今も稼働している様は、風情としてはちょっと他の産地の追随を許さないレベルです。
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同じ景色を見る (tibineko)
2023-10-18 23:26:06
金沢市の大野、良い町並みでしたね
ふんわりと香るお醤油の香り
主人を車に待たせたままの独り歩きだったので
ゆっくりとは見て回れなかったのですが
良い町並みでした😊
外観を見ただけの大野からくり記念館
明治11年に大野町の住人、浅勘七が私設で建てたのが始まりと云われる大野灯台どれもこれも、懐かしいです。
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