石川県羽咋市吉崎町に鎮座される「湍津姫(たぎつひめ)神社」。御祭神は『湍津姫命(たぎつひめのみこと)・ 道反大神(ちかえしのおおかみ)』。
「道反大神」は『伊邪那岐命』が黄泉国から逃げ帰る際に、千引石をひいて黄泉坂を塞いだ石を示し、『塞坐黄泉戸大神(さやりますよみどのおおかみ)』とも称されます。文字通り、「黄泉の戸を座して塞ぐ神」。
御由緒【当社は建治年間の創建と伝えられ、弁財天と仰がれてきた。瀬戸の陶器商人が初めて居住し、当時葺草が繁茂していたところから、葺崎と称し、水辺の守護神として、また福徳賦与の神様として尊信を受け「弁財天社」と称してきたが、明治に入り「湍津姫社」とし、後、現社名に改称。昭和20年、『道反大神』を合祀す。】
拝殿前左右より神域を守護されるのは、大正八年四月 壮年団奉納の加賀逆立ち狛犬さん一対。
久しぶりの加賀逆立ち狛犬さん、大口の阿形さんは半立で口中に玉を。頭上に角を持つ吽形さんは小気味よく後ろ足を跳ね上げています。
境内の一角に建立された「忠魂碑」に拝礼。いつの間にか空はどんよりと厚い雲に覆われ、湿気を含んだ風がもう直ぐ雨だと囁いています。
参拝日:2011年10月14日
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御神名一口メモ
『湍津姫命(たぎつひめのみこと)』、天照大神と素戔嗚尊の誓約(うけい)によって生まれた宗像三女神の一神。
『道反大神(ちかえしのおおかみ)』、天津神。伊弉諾尊が伊弉尊に追われた時、さえぎるために用いた石を神格化したもの。黄泉の軍勢を阻む任を持つ。悪霊邪鬼を道から追い返す。
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