白山開山の祖『泰澄たいちょう)大師』が、白山権現のお告げで開湯したといわれ、1300年の歴史を誇る北陸最古の温泉地「粟津」。霊峰白山に端を発する湯は効能にすぐれ、全国各地から湯治客が訪れているだけでなく、無色透明のなめらかな肌触りの湯は美人の湯としても有名です。
山代、山中、片山津と共に加賀温泉郷の一つに数えられる有名な温泉地。ところが生憎の雨模様に加えて、予定していた駐車場が工事中。これでは車を置いてゆっくり町歩きなんて無理。かと言って、せっかく此処まで来て回れ右ではあまりにも心残り・・・。なるべく近くのコインパーキングに車を置き、駆け足で近場を散策する事に。
まずは開湯伝説にちなんだ『白山権現』。山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神で、仏教では「十一面観音菩薩」。神道では『白山比咩神(しらやまひめのかみ)』。
奈良時代の修験僧で白山を開山したと伝えられる『泰澄大師』。717年には福井県の平泉寺を開山。「越(こし)の大徳」と称されました。
四神獣が刻まれた足湯の台石
温泉街で一際目立つ重厚な建物は、加賀に残された唯一の芝居小屋「粟津演舞場」。昭和8年(1933)に粟津温泉で開催された「全国旅館組合総会」の会場として建設されました。
正面に入母屋造の大屋根妻面と左右突出部の切妻破風を並べ、中央に起り屋根の玄関を付し、当時の温泉街の賑わいを示すものとして、私たちが訪問した翌2016年11月29日、有形文化財に登録されました。
演舞場の横手には、江戸時代の「おっしょべ恋物語」にちなんだ『お末と竹松』の像。町の宿屋に奉公していた若い二人が紆余曲折の末に大恋愛を成就させた場所がこの温泉。
それに便乗して😅、ここ粟津温泉は「恋人の聖地」として認定を受けたそうです。
が・・・・・それにしてもこの顔出し、あまりにも場違い感が否めませんが考案者、誰? OKを出したの誰??😓
温泉街散策の楽しみは何と言っても「足湯」。せめて一か所くらいは・・と言う事で屋根付きの「瞑想の足湯」へ。雨で冷えた足が温まってすっかりご機嫌のJさん😍、妙に神妙なご亭主殿😄。予定していた街歩きは出来ませんでしたが、何はともあれ「粟津温泉」を楽しんできました。
訪問日:2015年10月22日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます