大阪市鶴見区と守口市に跨る花博記念公園鶴見緑地。1990年4月1日から、9月30日までの183日間という会期で行われた博覧会国際事務局(BIE)認定の「国際花と緑の博覧会」。略称は「花の万博」「EXPO'90」、通称は「花博」。
「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ 21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」をテーマとし、日本を含む83カ国と55の国際機関、212企業・団体が参加して開催されました。
会場中央の大池「いのちの海」を中心とした「野原のエリア」、奥に見えるのはEXPO'90にちなんで建てられた高さは90メートルの「生命の大樹・いのちの塔」。有料会員になると館内のコンピュータに写真等を永久保存することができるという約束だったのに・・2010年3月末をもっていのちの塔は閉鎖となり、水の館にある管理事務所で閲覧可能というお粗末な結果となりました。
花博記念公園鶴見緑地には、花博当時の各種マンホールが今も健在で、当時を懐かしく思い出させてくれます。周囲に「EKOP’90」、中央に「花博シンボルマーク」と、それを取り囲むように花博マスコットキャラクター「花ずきんちゃん」がデザインされています。汚水・雨水があります。
シンボルマークは「生命の神秘さを一輪のきらめく華に例えた6弁の花」。グラフィックデザイナー勝井三雄氏の作品です。
鴻池水みらいセンター:展示マンホール
照明、電気、NTTいずれも用途別ではありますが、マンホールに関しては基本的に同じデザインが使われています。
「電気」用マンホール、丸型と大サイズ長方形の二種類
「NTT」用マンホール、丸型と大サイズ長方形の二種類
むかい合わせの「花ずきんちゃん」と、大阪市の花「桜」、シンボルマークがデザインされた消火栓。
シンボルマークを中心に、4人の「花ずきんちゃん」と、大阪市の花「桜」を配したガス用の角蓋。
大阪市の花「桜」と、右上にシンボルマークを配した散水栓。
水道用のハンドホールは大阪市営のものと同じデザインですが、下の文字が「私設」と記されています。
水道制水弁にも「私設」と記されています。
「電気」「公園」と記された電気用のマンホール
「大阪市 工業用水道」と記されたマンホール
大阪市市章が記された側溝蓋
いのちの塔イメージキャラクター『ふしぎちゃん』。こうして並ぶと男の子バージョンと女のバージョンがあるみたいですが、名前は『ふしぎちゃん』だけです。
撮影日:2008年8月22日&2009年4月7日(花博記念公園内にて)
花博の現在は、栄枯盛衰の見本ですね。一抹の哀れさを誘われます。
キャラクターの「花ずきんちゃん」と「ふしぎちゃん」が愛らしいだけに、その感が深まります。
それにしても、こんなに沢山の種類のマンホールがあるのですね。私設のものもあるとは、知りませんでした。貴方のおかけで、日の目を見たマンホールをしっかりと親しみながら、拝見しました。
意外と沢山あって 探すのも楽しかったです。
また場所的に守口市と大阪市の両方に跨っている為
それぞれの自治体のマンホールが境界を主張していて
そういうのもひっくるめて、面白く地面探索できました。
ちなみに大阪万博の会場は、いわゆる規格蓋のみ。
それでも中央にちゃんと万博のマークが有り
私も含めて(笑)コアなファンには喜ばれています。