人口の減少と現代社会

日本の人口減少が今年から始まった。
自分も年齢的には子供が１，２人いてもおかしくないが、
子供がいるどころか結婚すらしていないし、その予定も無い。

こういったニュース記事を見ると、少子化の原因を経済面を中心に語る事が多いが、本当に経済面の問題なのだろうか？
確かに子供を育てるのはお金がかかる。大学に行かせようと思えば、なおさらお金がかかる。
しかし、昔から貧乏子だくさんという言葉がある通り、お金がないと娯楽がないから子作りに励むということもある。
本当の原因は、子供を育てる事の苦労を嫌煙する若者の体質、自己の娯楽を優先する考えにあると思う。また、治安の悪化と教育の質の低下もあるだろう。

正直、自分は子供が欲しいと思った事は無く、子供を作って育てる生活に全く魅力を感じない。働いて生活していく上で、子供が欲しいと思う事が無い。それどころか、結婚の必要性もあまり感じていない。世間の目はあるし、社会的な信用が低くなるという点もあるが、それを差し引いても、子供を育てる事や結婚にかかる苦労のほうがデメリットが大きいと思えてしまう。また、自分の場合毎日仕事で帰りが遅く、土日も働いている事が多い為、子や家族に少ない休みをとられたくないという感情もある。
また、治安の点からも子供を育てるのは怖い。最近の小学生を狙った凶悪事件の続発を見ると、子育てしている側からすれば、気が気でないだろう。
加えて、教育の現況や親の考えを見ていると、酷く間違った考えを持っていると思えて怖い。子供の倫理観が悪くなっていることを学校の所為にする親がいるが、子は元々親を見て育つものであり、子に正しい倫理観が無いのは親に倫理観が無い事を意味する。

こんな世の中に誰がしたと言うと、それは我々日本人全員でした事であり、一概に政府の政策だけを批判するつもりは無い。
ただ、政府が少子化対策を本気で取り組むのなら、経済面だけでなく、教育や治安の対策も充実させる必要があるだろう。
ついでに言うと、仕事が忙しいとか、仕事が楽しいから結婚しないというのも現代日本の生活スタイルであると、いい加減認識した方がいいだろう。