近くの小学校で、学校保健委員会というものがありました。校長、教頭、養護教諭、内科・歯科校医、学校薬剤師、PTA役員が出席して、生徒の教育・健康などについて10名程度でテーブルを囲み、意見交換をする会です。
その会で、PTA副会長のひとりがガムを噛みながら、その話し合いに参加していました。「最近こんな人多いな」と思っていたのですが、校長が「〇〇さんはいつもガムを噛んでいるけど、ガムって歯にいいらしいですね」といわれました。
遠回しに注意したのかと思いましたが、どうもそうでもない。次に教頭が、「噛むことは頭の回転にもいいらしいですね。どの銘柄がいいか教えて」と続きます。そうなると歯科の先生が、噛むことの大切についての解説が始まり、唾液の分泌・下顎の発達、さらには老人の認知症改善効果へと話は広がります。
すると教頭が、ある小学校では給食の後に5分間程度だけど「カムカムタイム」とかを設けているところがあって、「うちでも食後にガムを噛ませましょうか」とまで言い出す始末。
そのPTA副会長は「△(ガムの銘柄)はすぐに味がなくなるので、◇(銘柄)が長く続きますよ。私は営業の仕事で、人と話すことが多く口臭が気になるので、よく噛んでいるんですよ」って、取引先の相手と話す時もまさか?
あっけにとられていた私はつい、「キシリトールのガムはいいと聞きましたけど、最近では人前でガムを噛むというマナーというかモラルは変わってきてるんですか?ガムを噛むことはいいことだから、どこで何時でもいい様な風潮になってきてるんですか?」と聞いてしまいました。(イヤミじゃなくて素朴な疑問として)
するとその教頭は「とんでもない、学校で生徒に許可すると床がガムだらけになるので許してません。また、授業参観の時にも保護者がガムを噛んでいることはよくありますね」だと。
こんな人たちと、「子供が自宅で長時間ゲームに熱中するのを何とかしよう」って話し合いをするんですか?夕食時のビールを我慢して夜、ボランティアで出かけて行ったのに。