日本に住んでいて、健康保険を使って医療機関で治療を受ける際には、治療費は基本的にはどこで受けても同じです。つまり定価があります。
この定価(点数で表わされる)は2年に一回見直し(改定・改正・改悪)され、4月から運用されますが、なぜか今回は6月からになりました。内容の説明会に週末に出席しましたが、何とも複雑で、理解できないことが多かったです。
説明をいただいた(医師会の担当先生が勉強してきて、私たちに説明してしてくれます)ようにすべてを本当に、窓口で診療費を計算することは実際には困難(少なくとも私のところでは)、はっきりと言って「もらえるのだろうけどこちらの理解不足でもらえない」状態が今もありますが、それが増すのは確実のようです。過剰請求はもちろん罰せられますが、過少の場合は何にも言ってくれないので。
前記事を書いて、しばらくこちらからは遠ざかっていましたが、仕事に対する意欲低下が著しく低下してきているようで、今回の説明会の帰りには「もういいかな」がさらに進みました。
外来感染対策管理加算・発熱患者等対応加算・抗菌薬適正使用加算。医療情報取得加算・医療DX推進体制整備加算・地域包括診療加算・認知症地域包括診療加算・時間外対応加算の施設基準・特定疾患療養指導料・生活習慣病管理加算(Ⅰ)(Ⅱ)・在宅支援診療所の施設基準・往診料と訪問診療料のターミナル加算や見取り加算・・・などなどこれもごく一部です。保険診療に精通した方が別にいないととてもじゃありません。改定のたびにどんどん複雑化していきます。
もう無理です。もう初診料や再診料と検査費用に処方箋料(もしくは処方料+薬剤料)だけでいいかなと。
こういうことへの対応が困難で、一般の開業医は閉院していくことも多いと思います。マイナ保険証の件でも「もうやめた」って先輩もいます。
私より年上の先生方が頑張っておられるなか、このようなことを言うのはなぁ、とは思うのですけど。
こんな気持ちでモヤモヤしてましたが、午後に 2st のパンチを受けたら、なんだかスッキリとしましたよ。黄砂のために青空じゃなかったけど気温は最高で、SDRは変わらず絶好調ですね。