先日、ある人から一通のメールが届きました。それは私の診療所のホームページを介してのメールのようでした。差出人はなんと懐かしい、私がまだ研修医だった時に受け持った小児外科疾患の患者(患児)のお名前でした。
先天性の大腸肛門付近の疾患で、根治手術を行っても、全く正常な人のような排便状態を続けることは難しい疾患です。退院後は私も大学病院から離れている時期だったので、以降お会いすることはありませんでした。でも今回メールのお名前の4文字を見ただけですぐに思い出しましたから、少々特殊ケースだったわけで。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/83/e45822786f592b2fc3ce5ecc7953b12d.jpg)
この方も手術後40年を、色々な困難を感じながら過ごしてきたそうです。どのような事情か分かりませんが、現在は北海道にお住まいとか。現在ご通院中の病院ではなかなかその病気の経過などご理解いただけない(成人の消化器内科だとそうでしょうね)ことに少々不満をお持ちのようです。そのような事もあり、私のところのホームページにたどり着いたようでした。
このように思いがけず、昔受け持った患者さんからのご連絡、とても嬉しく感じたとともに、命に係わるほどの事ではなくても、消化管機能的に不都合を感じながら毎日を過ごされている、過去に大学病院でかかわった患者さん(小児外科なので現在50歳以下の人がほとんど)は他にも大勢いるはず。色々な過去の患者さんのことが思い浮かんだ夜でした。