もう二ヶ月以上も前のことになりますが、あるパンフレットに一枚のルノワールの作品が載せられていました。兵庫県立美術館で、しばらくの間「 奇跡のクラーク・コレクション 」という催しが開かれているというお知らせでした。
もちろん絵画も美術にも縁遠い私ですので、ルノワールってかわいい女の娘を描く画家程度にしか認識なく、なるほどこれもだなと思うも、「なんで団扇を持ってるんだろう」という疑問が湧きました。しばらくは開催されているようだし、そのうちにとその時は思っていたのですが、今日突然にその事とを思い出し、HAT神戸にある県立美術館に行ってきました。
こちらの美術館は、あの有名な方の設計で建てられたもの。何度か訪れていますが、デザインコンシャスなためか、エスカレーターを利用するとかなり遠回りになり、人には優しくないと前にも思いました。正面階段広すぎ、車いすは右の狭い通路から。
猛暑が続いた今年の夏でしたが、今日は待望の雨。このせいもあってか、こちらはたいそうな混雑ぶりでした。駐車場は満車で行列のために、近くの複合商業ビルから、足元びしょ濡れになりながら歩いて行きました。
もちろん、目的だった「団扇を持つ少女」をはじめ、たくさんの優しいタッチのルノワール作品、そのほかにもたくさんの作家(私でも耳にしたことのある)の作品が展示されていました。クラーク美術館って、個人のコレクションなのに、すごいところであるのがわかりました。
少女が団扇を持っている理由は こちらが詳しい ので、改めて私は書きませんけど、当時はフランスは日本ブームだったのですね。
ジョヴァンニ・ボルディーニという人の作品は2点だけ展示されていました。これが私的にはとてもよかったので、売店でこれが入っている本を見たのですが、がっかり。当たり前のことですが、本物は違う。