モロモロよりビョロビョロ、いえいえズロズロです。 ← 天ぷらのコロモがそばの汁を吸って柔らかくなり、それが唇通過時の表現。
東海林さだおさんて、漫画家だとばかり思っていたのですけど、もちろん漫画家ですが、エッセイもたくさん書かれているのは実は知りませんでした。本屋の立ち読みで偶然の手に取ったこの一冊。独特のユーモアであっという間に読み終えてしまいました。
でも大丈夫、この文庫本の裏カバーにたくさんの食べ物に対する書き物がずらりと並んでいて、読み切れないくらいあります。 「○○の丸かじり」というタイトルが多くて、「猫めしの丸かじり」なんてとってもうんちくがありそうで、「ナマズの丸かじり」は遠慮しておきましょうか。
一番安い「かけそば」を注文したくても出来ない、また注文した時の周りの反応、いいわけなんか、なるほどと思うことばかり。そばの王道は「きつねそば(関西だとたぬき)」なのか。なぜ立ち食いそばの天ぷらはエビ天じゃなくて野菜の「かきあげ」なのか。「あじ天そばはあじフライなのにあじ天?」コロッケそばの意外なおいしさ。
駅の立ち食いそば屋に行きたくなりました。