田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

旅の食8

2006-02-17 19:36:58 | 飯田線の旅
中華まんについて。中華まんのうち、いわゆる「肉まん」を、関西方面では一般的に「豚まん」と呼称するようだ。飯田市内でも「幻の豚まん」とある看板を見た。ただし、呼び方は違えど物品そのものには意外にも大差ないようで、更に調べてみると、地方によって添えるものが変わるらしい。東京方面では肉まんはそのまま食べる。これが大井川を超えると、ソースだか醤油だかをかけて食すのだそうだ。又、地方によっては酢や辛子をかけたりするらしい。これらも広く旅をして現物にふれてみないと違いが分からないことだ。名古屋圏の中華まんとおでんに関しては昨日の記事に対するyuki氏の返答に詳しくあるので、そちらも参考にされたい。

 僕の小さかった頃は、中華まんと言ったら、肉まんとあんまんの2種類しかなかった。(中華じゃないが、サツマイモのかけらがごろごろ入った鬼まんと言うのはあった)その後、肉まんのバリエーションとして、「カレーまん」や「ピザまん」が登場したように記憶している。現在はコンビニの冬季目玉商品として、シーズンごとにいろいろな種類の中華まんが出ては消えてを繰り返しているようだ。ごく最近、ローソンで「チョコレートナッツまん」を買い求めて食したが、香ばしくて旨かった。しかし、これはもはや「中華」ではない領域に突入している。僕が今までで、一番強烈に印象に残っている「まん」は三浦半島の突端の城ヶ崎で食べた「あんとろまん」だ。声に出して読むと「あんと、ロマン」と一瞬聞き間違えそうだが、「餡・トロ・まん」と区切って考えると正解。三浦半島の三崎港はマグロの陸揚げ港として有名だが、そのマグロを使った商品開発の一環として生み出されたものだ。要するに「あんまん」にマグロが入っている。マグロの角煮・・おつまみの乾き物によくあるツナピコ・・を口に含んで、あんまんを頬張ったらきっと同じ味になると思う。全く方向違いの両者のミスマッチを狙ったようだが、あまりにも両者の距離があるため、口中が違和感であふれかえって、味がどうこういう問題ではなかった。

 先頃TVのメジャーな番組で伊那市の「ご当地まん」として「ソースカツ丼まん」&「ロー麺まん」が紹介されていた。実は恥ずかしながら放送を見るまでその存在を知らなかった。3月末、あるいは4月頭にまた田切に行く予定なので、そのときにちょっと足を伸ばして買い求めようと考えている。 あ、でもその頃はもうけっこう暖かくなってるし、「中華まん」そのものが販売終了してたりしないか心配だ。

旅の食7

2006-02-16 21:28:03 | 飯田線の旅
 コンビニは便利だ。だからコンビニな訳だが・・・で、豊橋の駅前にも24時間営業のローソンがあって、例によって夜行のMLながらで朝っぱらの4時過ぎに降ろされても、なんとか食事にありつける。というより、この寒い時期に暖かい物が手にはいるので、実に頼もしい。

 冬時期にコンビニの店頭にあるのが「おでん」だったりするのだが、このおでん、実は同じコンビニのフランチャイズ店舗でも、地域によって少々具が変わる。関東、と言うより、東京都それに隣接する神奈川の一部では、必ず「ちくわぶ」が入っている。僕自身、東京出身なので、このちくわぶは、おでんの具としては実に当たり前の物だとばかり思っていた。何しろ小学校の給食のおでんにだって入っていた。ところが就職して東京を離れ、地方でおでんを食べようとしたら、ちくわぶが入っていない。そこで「ちくわぶ」について話したら、「何それ?」と真顔で言われた。恐らくこれ以外にも、その地方独特の具などがはいっているのだろう。特に関西では関東とかなり違うような気がする。名古屋に至っては、汁が味噌だったりしないのだろうか?とあらぬ期待さえ抱いてしまうのだった。

 同様に、店頭のもう一方の名物「中華まん」にも、関東と関西で違いがあるのだろうか?微妙に味付けなどが変わるような気もするが、こればかりは実際に調べたことがない。ながらに乗る前に、東京駅で中華まんを買っておいて、豊橋のローソンまで保存しておき、そこで買った中華まんと比較しながら食べてみると何か発見があるやも知れない。

 今夜は疑問ばかりの内容になった。何か情報をお持ちの方は是非教えていただきたい。

旅の食6

2006-02-15 22:14:06 | 飯田線の旅
名古屋名物の「きしめん」。うどんを平べったくのしたような形状を有する麺で、豊橋と豊川(駅の改札の外にある)の駅そば屋「壺屋」で、うどんやそばと共に販売されている。で、見た目通りただうどんを平たく潰したのかというと、どうやらそれだけではなさそうで、あのうどん特有のもちっとした食感は少なく、どちらかと言えば堅めでぽそっとしたような食感だと思う。
夜行のMLながらを豊橋で降りず、名古屋あたりまで行くと、少々の待ち時間でホーム上の駅そば屋で、本場(?)のきしめんを食べることができる。だいぶ以前に名古屋駅のホームで食べたカレーきしめんを食べたが実に旨かった。
 さて駅弁の壺屋は、「素」麺類の具として、普通の刻みネギだけでなく、刻み油揚げと刻みかまぼこをトッピングしてくれる豪気な会社だ。小市民な僕としてはそれだけでもう涙が溢れるほど感激してしまう。しかも結構朝早くから営業してくれるので、飯田線の始発(0600発)さえ旅行行程上パスすれば、あるいはできれば、朝からきしめんにありつける。

 ところで、関西方面(広い意味で大井川より西側と解釈)は刻みネギと言えば、いわゆる青ネギとか万能ネギとか呼ばれる細長くて根本から緑色のネギを使う。当然駅そば屋でのトッピングもこれだ。最近関東でもこの方が好まれる傾向があるように感じるが、しかし元来関東ではネギと言えば太くて上の方まで白い「根深ネギ」を刻んで使う。僕自身はどちらかというとこの白い根深ネギの方が好きだが、「○○は△△でなければならない!」と言った価値の決めつけは大嫌いなので、「まあ、何だっていいんじゃない、どうせサービスで只なんだから」と思っている。最近何かにつけ「こだわりは何ですか?」と問い質すのを耳にするが、そんなに何でも決めつけてたら、食に関することだけにしたって、新しい発見がなくなってしまうではないか。だいぶ前、水戸駅のホームの駅そば屋でそばを食べた時には、タマネギを薄く刻んだものがトッピングされていた。長ネギがなかったから苦肉の策でそうなったのか、あるいはこの地域では普段からそうなのか知らないが、これはこれで旨かった。こういった発見もあるから、旅は楽しいのだ。

旅の食5

2006-02-14 20:51:53 | 飯田線の旅
 さて、今日は2/14というわけで、広く世間一般ではバレンタインデーと認識されているらしく、女性からチョコなどをもらって喜んだりするらしい。我が職場はもの凄い男性社会で、女性は1人しかいない。それも子持ちだから、まあそれなりにお年の方だ。だから、僕正面においては、チョコレートをもらえる要素が限りなく「0」に近いのだった。しかし、何と1個だけチョコをもらった。職場の若い衆で、僕の数少ない(唯一の?)手下なのだが、そいつが夕方「食べます?」とチョコを持ってきた。もちろん男だ。こやつ今日がどないな日か知ってるのか??まあ、もらえる物はもらう主義なので、もらってその場で食べた。
 旅とは関係ない話になった。

 気を取り直して、名古屋の食文化について。
名古屋では喫茶店でコーヒーを注文すると、ピーナッツの小袋が着いてくるのが常識なのだという。これはどうやらサービスで、他店との差別化を図ろうというのが最初の目的だったようだが、それがいつの間にか全体に広がったらしい。で、飯田線に乗って深く内陸部に入る。為栗で降りて、ホームと反対側に民家が1軒しかないのを見たら、少しは割れた吊り橋を渡って、皮の対岸へ。道は基本的に1本道なので、広い方の道をてくてく歩くこと暫し、「味覚小屋」なるログハウスの喫茶店?がある。これが県道沿いにあるので、車で来た場合は為栗駅入り口の目印になる。喫茶以外に、食事やおみやげ物なども扱っている。依然、夏にここに入って、コーヒーを注文した。待つこと暫し、出てきたコーヒーには、ピーナッツの入った小袋が添えられていた!驚いたが、ここは一応行政的に愛知県なのだった。最初は何事かと驚いたが「そうか、これが噂に聞く名古屋の文化だな」と一人妙に感心してしまった。確かにコーヒーだけよりお得感があっていいものだ。

旅の食4

2006-02-12 21:37:23 | 飯田線の旅
 えー、このシリーズはなかなか苦しい。と言うのも、この時間に、旅の思い出の味を思い出しつつ書いているのだが、お腹が空くし、思い出すそばから食べたくなる。

 さて、豊橋の名産としてまず思い出されるのは、「豊橋名産ヤマサの竹輪」ではなかろうか。何しろ、東海圏ローカルのTVCMだとは思うが、この「ヤマサの竹輪」(正式な社名はヤマサ蒲鉾株式会社のようだ)のCMがかつてはよく流がれていた。だから、現物はともかく、名前だけはどっかで聞いたことがある。なんて人が結構居るのではないかと思う。僕もその一人だ。

 豊橋の駅ビルに入ると、食品店街で練り物を扱っている店があり、当然竹輪も扱っている。お土産用というか家庭用の、太くて長い物から、マーケットでごく普通に見るサイズ。そして小さ短い「豆竹輪」だ。
 この豆竹輪は一口サイズで、指でつまんで簡単に食べられるので、車内でのビールのおつまみに大変よろしい。ただ惜しむらくは、僕の田切への旅行行程では店が開いている時間に豊橋に居ることがほとんど無いので、滅多に買うことが出来ない。

 しかし、何故にして竹輪を代表に、練り物が豊橋の名産品なのだろう?豊橋はそれ程海に近いというイメージはない。知多半島の先の方は良い漁場で、たこやエビなどがよく捕れるようだが、何かつながりがあるのだろうか。