7月4日グリーンホールにて地区委員会交流学習会が行われました。
「箕面市の子どもの現状について」箕面市青少年指導センター館長・岡野豊稔氏の講演と、各校の地区委員との意見交換を行いました。
講演では、青少年指導センターが把握している箕面市内の小中学生の問題行動や相談件数、不審者情報について過去3年間の推移を基に具体例を挙げながらお話をしていただきました。
小中学生の問題行動の半数はいじめであるということ、また昨年度においては小学生の万引き事例が6件あり、その中でも驚くべきことは小学1~3年の低学年の万引きが多いということでした。近年のカードゲームの人気もあり勝手に親のお金を持ち出し買い物をしたり、高額なカードの購入やカードを介しての友だちとのトラブルも発生しています。この問題については子どもへの注意もさることながら大人のお金の管理にも問題がないかということまでしっかりと考えねばなりません。
箕面市内での不審者情報については下校時間に発生頻度が高くなっています。被害については「声掛け」が最も多く、次いで「写真を撮られる」が多かったです。また、年度末になるとPTAを名乗って電話をかけてくるという「名簿収集」も発生しています。現在箕面市では子どもの安全に関する活動として『こども110番』のプレートとステッカーを協力家庭や商店に1320個付けています。また青色パトロール、学校園所への注意喚起FAXも行い、子どもの危険の抑止に努めています。
次に27年に実施されたステップアップ調査から、箕面市は全国と比べ先生や家族から期待されているという自己肯定感は高い傾向にあるが、近所の人に会った時にあいさつをしているかという規範意識が小中学生全体で低い傾向にあります。近所の人が誰なのかが明確でないために、不審者からの声掛け事案と間違われることもあります。こういったことを無くすためにも、我々大人が近所の人にあいさつする姿を子どもたちに見せることで、子どももあいさつをする習慣を身につけていくことが大切です。
昨年初めて『大阪スマホサミット』が開催され大阪府内の中高生が考えたアンケートを実施、集計しました。中学生以上になるとスマホ・ガラケーを合わせた携帯電話所持率が70%以上となり、ネット接続環境においては携帯型ゲーム機も含まれるため小学1年生から57%以上が接続しています。ネットでは位置情報のある写真をアップすることで自宅が特定されてしまったり、友達だけに送ったはずのものが拡散されてしまい気が付いた時には大変なことになっていたといった事案も発生しています。使いこなせば便利なツールであるインターネットも使い方を間違えると思わぬ事件に巻き込まれることがあるので、フィルタリングを活用することで子どもたちを守っていくことが大切です。
意見交換では登校時の旗当番の方法、下校時の見守りの仕方について話し合いました。
見守りをする上でのポイントとして
・服装…タスキをしたり名札を付ける、服装を統一するなどして見守りをしていることがひと目でわかるようにする。
・複数人数で見守りをする。
・防犯ブザーを携帯する…ブザーの電池切れの確認もできるため。
・不審者や不審車両を見かけたら必ず110番通報をする…危険を伴うので警察官に来てもらう。
ということが挙げられました。