降って来るもの

写真と散文とぽえむ

書く

2017-03-28 05:55:56 | 徒然

          書く Ⅵ

 

如何しても、書ける間に!!

と、執念のような拘りがあって

ここ数年と数か月

その幸いの集中期間のように

賞味期限の末日のように

書く事に熱中してきた

 それ故、内容の

深い浅いや濃い薄いや広い狭いや

重さや軽さや注目度の多少に

些かの相違が生じているかも知れないが

それは棚上げして、とにかく

書き残してゆく行為こそが

 今は、大事なのだと・・

書く事を一日休めば

その日に

齎されるかも知れなかった

天恵の供物を

受け取り損ねた感覚が残って

それが執拗に

僕を落ち着かなくさせる

 

何一つとして

約束の事象などないけれど

そんな時には

確かに胸の平凡を突いてゆく

鋭角な嘴があって

そいつが

無性に胸の柔らかさを抉るのだ

 

(言辞が降ってきたり

(胸に突き刺さったり

(ココロを疼かせたり

それが、生きて在ることの意味を

僕に、気づかせてもくれるのだが・・

 

そんな風な日常に

在籍してきた身には

丸々一日の空白は

血溜りに穴を穿つ程の痛手なのだ

-其処に永遠の虚空を感じたりして

-其処に不作為の無を築いたりして

僕はここ数か月に亘って

ほんとうに

たくさんの事を書いてきたから

降り続くものを

そのまま

脇目もふらず活字にしてきたから

其れは、何時でも、何処までも

僕に与えられた能力なのだと・・

 けれど

天の器のなみなみから

零れだすものが

底をついたのかも知れぬと

不意に思ったりする瞬間がある

(そんな不遇に巡り会ったとしたら)

僕のココロは

一体いつまで正常でいられるのか?

そのガラン洞を如何して埋めるのか

(見当もつかない)

 

再び循環が始まるまで

休んだとしても(約束さえ有れば)

一向に構わないのだけれど

(誰の催促も、𠮟責も聞こえないのだけれど)

 

「bokudenaiboku」を

どのようにして上書きしてゆくのか・・?

そんな詰問が

銃口のように突きつけられる・・!

03/28 05:55:55

 

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