1、祈ってみたりもするけれど 2011年12月12日 | 月夜の散歩 実家に着いたのはもう深夜1時だった。 勝手口を開けると台所のストーブの前で半纏にくるまって眠らされているジャムの姿がすぐそこにあった。 第一印象はまさに死にゆく最中といった感じだった。 目は開かず、体も動かせず、呼吸の度に全身を小刻みに震わせていた。 母が起きて世話をしていたが僕は駆け寄りジャムをさすりながらひとしきり泣いた。 抱っこしてみると恐ろしく軽かった。 母が「もう体重も2キロ台に . . . 本文を読む