TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

世界中の子どもたちの幸せを願って・・・。

2003-06-10 08:21:00 | 徒然なるままに
6月10日

先日、TVで『世界がもし100人の村だったら』という番組をやっていたのを長女がビデオに撮っておいてくれた。

3つの話の中で紹介された子どもたちは、みな、長女や、末娘と同い年ぐらいの子どもたち。

第一話は、アフリカのスーダンの、少年兵の話。
世界中のどこかの戦場で、現在、最前線で戦っている少年兵の数は、80万人。
目の前で、惨殺され、一人生き延びるために、少年兵となり、両親を殺された怒りと憎しみを糧に生き延びて戦い続けている子どもたち。殺らねばこちらが殺られる。
その敵の中には、自分とまた同い年ぐらいの少年兵がいる・・・。彼らもまた、同じ理由で少年兵になった。
彼らの敵は、攻撃してくる敵だけではない。
見張りという仕事と、空腹のため、一日2時間ぐらいしか眠れない。
草むらにシートを敷いて、ライフルを抱えて眠る11歳の少年兵。
バオバブの木の実(乾燥していて、ラムネ菓子のような味)を採ったり、野生化したピーナツを掘っては生のまま食べながら語る彼の夢は、
『敵を全員倒すこと』

第二話は、-20℃のロシアのストリートチルドレンの冬。
彼女・彼らは、帰る家や親がないわけではない。彼らは皆、親からの虐待から逃げてきた子どもたち。
『ペレストロイカ』による急激な社会構造の変動についていけず、自暴自棄となり、わが子を虐待するようになってしまった、一部のロシアの大人たち。
その『時代のひずみ』から生まれたのがロシアのストリートチルドレンなのだ。
子どもたちは、飢えと寒さに耐えながら、それでも家には帰らない。時々、『良心的な大人』たちや、婦警たちに補導され、『子どもは家に帰るもの』として、無理やり家に連れ戻されるが、結局、また、親の虐待から逃げてくるか、家を追い出されてくるのだ。
それでも、11歳の少女は、家に残してきた2歳の妹を案じ、一緒に暮らせることを夢見ている。
8歳の少年は、自分の空腹なのに、一緒にいてくれる子犬に食べ物をあげながら、夢は、「おなかいっぱい食べること」と言う。
兄弟を思い、仲間を思い、自分より弱く小さな命を慈しむ彼らを脅かすのは、空腹だけではない。
冬のロシアは帽子をかぶっていると、頭虱が湧く。お風呂にも入れない彼らは、灯油のような燃料で頭を洗って、虱を駆除する。
栄養状態も、衛生状態もよくない生活は、虫歯や、ちょっとした風邪でも命を落としかねない。
幼い彼らが、この先、生き延びていくのに、悪に手を染めていかない、巻き込まれないと言う保障はない。
でも、彼らを保護するべき親も、大人たちも、彼らを守ることができない。

ストリートチルドレン・・・現在、1億人。


第3話。学校に行かせてもらえず、働かされている子どもたち。
インドの4人姉弟。11歳。10歳。8歳。5歳。
一日10時間、じゅうたんを織っている。
インドでは子どもを働かせることは法律では禁じられている。
だが、子どもたちが織るじゅうたんのほうが高く売れるので、親たちは、法律の目をかいくぐって子どもを機織場に行かせる。
子どもたちは、学校に行っていない。
字も読めないし、自分の名前も書けない。
『遊ぶ』と言うことも知らない。
じゅうたん織りで手にできたマメは、ターメリック(うこん)をすりつぶしたものを塗って治す。
家の手伝いと言うよりは家事は娘たちの仕事。食事に洗濯なんでもこなす。いつか嫁ぐ日のために・・・。

父親の仕事は、子どもたちがさぼらない様に見張り、ちゃんと織れているかの品質チェックと、工場に売りに行くこと。
2週間ぶっ通しで織ったじゅうたんの値段は一枚4千円。その売上は、借金や、家の借り賃を支払うと半分以下になる。
母親は、娘が作ってくれた食事を食べて寝るだけ。「私も娘の頃は、家族に食事を作ってあげていたのよ。料理は娘の仕事なの。」

いつも、4人一緒だった姉弟のうち、8歳の長男がバナナ農園に行かされてしまった。(売られた?)
父親は、「家は貧しいから、息子が農園で働いてくれて助かっている。」と言った。

子どもたちはお父さんが大好き。
「ごはんをたべさせてくれるから。」
娘たちの夢は、
『じゅうたんの店を持つこと』と、
『このままの生活を続けたい』

じゅうたんの工場主の娘で、豪邸に住む8歳の少女は、
「家の外には出たことないの。外の世界は汚いんだって」
その彼女の夢は、
『政府の高級官僚。』「いいことをたくさんするの。」

世界中で学校に行けずに、働かされている子どもたちの数。2億5千万人―。


月曜日。3週間不登校だった長女は、朝から登校していった。

私は、これから、ライフワークとして、世界中の民族衣装を着た子どもたちの絵を描いていこうと思う。
世界中の子どもたちの幸せを願って・・・。

世界がもし100人の村だったら

2003-06-10 06:52:00 | 徒然なるままに
  世界には63億人の人がいますが
  もしもそれを
  100人の村に縮めるとどうなるのでしょう。
  100人のうち

  52人が女性です
  48人が男性です

  30人が子どもで
  70人が大人です
  そのうち7人がお年寄りです

  90人が異性愛者で
  10人が同性愛者です

  70人が有色人種で
  30人が白人です

  61人がアジア人です
  13人がアフリカ人
  13人が南北アメリカ人
  12人がヨーロッパ人
  あとは南太平洋地域の人です

  33人がキリスト教
  19人がイスラム教
  13人がヒンドゥー教
  6人が仏教を信じています
  5人は、木や石など、すべての自然に
  霊魂があると信じています
  24人は、ほかのさまざまな宗教を
  信じているか
  あるいはなにも信じていません

  17人は中国語をしゃべり
  9人は英語
  8人はヒンディー語とウルドゥー語を
  6人はスペイン語を
  6人はロシア語を
  4人はアラビア語をしゃべります
  これでようやく、村人の半分です
  あとの半分はベンガル語、ポルトガル語
  インドネシア語、日本語ドイツ語、
  フランス語などをしゃべります

  いろいろな人がいるこの村では
  あなたとは違う人を理解すること
  相手をあるがままに受け入れること
  そしてなにより

  そういうことを知ることが
  とても大切です

  また、こんなふうにも
  考えてみてください
  村に住む人びとの100人のうち

  20人は栄養がじゅうぶんではなく
  1人は死にそうなほどです
  でも15人は太り過ぎです

  すべての富のうち
  6人が59%をもっていて
  みんなアメリカ合衆国の人です
  74人が39%を
  20人が、たったの2%を
  分けあっています

  すべてのエネルギーのうち
  20人が80%を使い
  80人が20%を分けあっています

  75人は食べ物の蓄えがあり
  雨露をしのぐところがあります
  でも、あとの25人は
  そうではありません
  17人は、きれいで安全な水を
  飲めません

  銀行に預金があり、財布にお金があり
  家のどこかに小銭が転がっている人は
  いちばん豊かな8人のうちの1人です

  自分の車をもっている人は
  7人のうちの1人です

  村人のうち1人が大学の教育を受け
  2人がコンピューターをもっています
  けれど、
  14人は文字が読めません

  もしもあなたが
  いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れずに
  信仰や信条、良心に従って
  なにかをし、ものが言えるなら
  そうでない48人より恵まれています

  もしもあなたが
  空爆や襲撃や地雷による殺戮や
  武装集団のレイプや拉致に
  おびえていなければ
  そうでない20人より
  恵まれています

  1年間に、村では
  1人が亡くなります
  でも、1年に2人
  赤ちゃんが生まれるので
  来年、村人は101人になります

  もしもこのメールを読めたなら、
  この瞬間、あなたの幸せは
  2倍にも3倍にもなります
  なぜならあなたには
  あなたのことを思ってこれを送った
  誰かがいるだけでなく
  文字も読めるからです

  けれどなにより
  あなたは
  生きているからです

  昔の人は言いました
  めぐり往くもの、
  また巡り還る、と

  だからあなたは、
  深ぶかと歌ってください
  のびやかに踊ってください
  心をこめて生きてください
  たとえあなたが、傷ついていても
  傷ついたことなどないかのように
  愛してください

  まずあなたが
  愛してください
  あなた自身と、人が
  この村に生きてある
  ということを

  もしもたくさんのわたし・たちが
  この村を愛することを知ったなら
  まだ間にあいます
  人びとを引き裂いている非道な力から
  この村を救えます
  きっと                      『世界がもし100人の村だったら』
                                   池田香代子 再話
                                   マガジンハウス ISBN4-8387-1361-4