6月10日
先日、TVで『世界がもし100人の村だったら』という番組をやっていたのを長女がビデオに撮っておいてくれた。
3つの話の中で紹介された子どもたちは、みな、長女や、末娘と同い年ぐらいの子どもたち。
第一話は、アフリカのスーダンの、少年兵の話。
世界中のどこかの戦場で、現在、最前線で戦っている少年兵の数は、80万人。
目の前で、惨殺され、一人生き延びるために、少年兵となり、両親を殺された怒りと憎しみを糧に生き延びて戦い続けている子どもたち。殺らねばこちらが殺られる。
その敵の中には、自分とまた同い年ぐらいの少年兵がいる・・・。彼らもまた、同じ理由で少年兵になった。
彼らの敵は、攻撃してくる敵だけではない。
見張りという仕事と、空腹のため、一日2時間ぐらいしか眠れない。
草むらにシートを敷いて、ライフルを抱えて眠る11歳の少年兵。
バオバブの木の実(乾燥していて、ラムネ菓子のような味)を採ったり、野生化したピーナツを掘っては生のまま食べながら語る彼の夢は、
『敵を全員倒すこと』
第二話は、-20℃のロシアのストリートチルドレンの冬。
彼女・彼らは、帰る家や親がないわけではない。彼らは皆、親からの虐待から逃げてきた子どもたち。
『ペレストロイカ』による急激な社会構造の変動についていけず、自暴自棄となり、わが子を虐待するようになってしまった、一部のロシアの大人たち。
その『時代のひずみ』から生まれたのがロシアのストリートチルドレンなのだ。
子どもたちは、飢えと寒さに耐えながら、それでも家には帰らない。時々、『良心的な大人』たちや、婦警たちに補導され、『子どもは家に帰るもの』として、無理やり家に連れ戻されるが、結局、また、親の虐待から逃げてくるか、家を追い出されてくるのだ。
それでも、11歳の少女は、家に残してきた2歳の妹を案じ、一緒に暮らせることを夢見ている。
8歳の少年は、自分の空腹なのに、一緒にいてくれる子犬に食べ物をあげながら、夢は、「おなかいっぱい食べること」と言う。
兄弟を思い、仲間を思い、自分より弱く小さな命を慈しむ彼らを脅かすのは、空腹だけではない。
冬のロシアは帽子をかぶっていると、頭虱が湧く。お風呂にも入れない彼らは、灯油のような燃料で頭を洗って、虱を駆除する。
栄養状態も、衛生状態もよくない生活は、虫歯や、ちょっとした風邪でも命を落としかねない。
幼い彼らが、この先、生き延びていくのに、悪に手を染めていかない、巻き込まれないと言う保障はない。
でも、彼らを保護するべき親も、大人たちも、彼らを守ることができない。
ストリートチルドレン・・・現在、1億人。
第3話。学校に行かせてもらえず、働かされている子どもたち。
インドの4人姉弟。11歳。10歳。8歳。5歳。
一日10時間、じゅうたんを織っている。
インドでは子どもを働かせることは法律では禁じられている。
だが、子どもたちが織るじゅうたんのほうが高く売れるので、親たちは、法律の目をかいくぐって子どもを機織場に行かせる。
子どもたちは、学校に行っていない。
字も読めないし、自分の名前も書けない。
『遊ぶ』と言うことも知らない。
じゅうたん織りで手にできたマメは、ターメリック(うこん)をすりつぶしたものを塗って治す。
家の手伝いと言うよりは家事は娘たちの仕事。食事に洗濯なんでもこなす。いつか嫁ぐ日のために・・・。
父親の仕事は、子どもたちがさぼらない様に見張り、ちゃんと織れているかの品質チェックと、工場に売りに行くこと。
2週間ぶっ通しで織ったじゅうたんの値段は一枚4千円。その売上は、借金や、家の借り賃を支払うと半分以下になる。
母親は、娘が作ってくれた食事を食べて寝るだけ。「私も娘の頃は、家族に食事を作ってあげていたのよ。料理は娘の仕事なの。」
いつも、4人一緒だった姉弟のうち、8歳の長男がバナナ農園に行かされてしまった。(売られた?)
父親は、「家は貧しいから、息子が農園で働いてくれて助かっている。」と言った。
子どもたちはお父さんが大好き。
「ごはんをたべさせてくれるから。」
娘たちの夢は、
『じゅうたんの店を持つこと』と、
『このままの生活を続けたい』
じゅうたんの工場主の娘で、豪邸に住む8歳の少女は、
「家の外には出たことないの。外の世界は汚いんだって」
その彼女の夢は、
『政府の高級官僚。』「いいことをたくさんするの。」
世界中で学校に行けずに、働かされている子どもたちの数。2億5千万人―。
月曜日。3週間不登校だった長女は、朝から登校していった。
私は、これから、ライフワークとして、世界中の民族衣装を着た子どもたちの絵を描いていこうと思う。
世界中の子どもたちの幸せを願って・・・。
先日、TVで『世界がもし100人の村だったら』という番組をやっていたのを長女がビデオに撮っておいてくれた。
3つの話の中で紹介された子どもたちは、みな、長女や、末娘と同い年ぐらいの子どもたち。
第一話は、アフリカのスーダンの、少年兵の話。
世界中のどこかの戦場で、現在、最前線で戦っている少年兵の数は、80万人。
目の前で、惨殺され、一人生き延びるために、少年兵となり、両親を殺された怒りと憎しみを糧に生き延びて戦い続けている子どもたち。殺らねばこちらが殺られる。
その敵の中には、自分とまた同い年ぐらいの少年兵がいる・・・。彼らもまた、同じ理由で少年兵になった。
彼らの敵は、攻撃してくる敵だけではない。
見張りという仕事と、空腹のため、一日2時間ぐらいしか眠れない。
草むらにシートを敷いて、ライフルを抱えて眠る11歳の少年兵。
バオバブの木の実(乾燥していて、ラムネ菓子のような味)を採ったり、野生化したピーナツを掘っては生のまま食べながら語る彼の夢は、
『敵を全員倒すこと』
第二話は、-20℃のロシアのストリートチルドレンの冬。
彼女・彼らは、帰る家や親がないわけではない。彼らは皆、親からの虐待から逃げてきた子どもたち。
『ペレストロイカ』による急激な社会構造の変動についていけず、自暴自棄となり、わが子を虐待するようになってしまった、一部のロシアの大人たち。
その『時代のひずみ』から生まれたのがロシアのストリートチルドレンなのだ。
子どもたちは、飢えと寒さに耐えながら、それでも家には帰らない。時々、『良心的な大人』たちや、婦警たちに補導され、『子どもは家に帰るもの』として、無理やり家に連れ戻されるが、結局、また、親の虐待から逃げてくるか、家を追い出されてくるのだ。
それでも、11歳の少女は、家に残してきた2歳の妹を案じ、一緒に暮らせることを夢見ている。
8歳の少年は、自分の空腹なのに、一緒にいてくれる子犬に食べ物をあげながら、夢は、「おなかいっぱい食べること」と言う。
兄弟を思い、仲間を思い、自分より弱く小さな命を慈しむ彼らを脅かすのは、空腹だけではない。
冬のロシアは帽子をかぶっていると、頭虱が湧く。お風呂にも入れない彼らは、灯油のような燃料で頭を洗って、虱を駆除する。
栄養状態も、衛生状態もよくない生活は、虫歯や、ちょっとした風邪でも命を落としかねない。
幼い彼らが、この先、生き延びていくのに、悪に手を染めていかない、巻き込まれないと言う保障はない。
でも、彼らを保護するべき親も、大人たちも、彼らを守ることができない。
ストリートチルドレン・・・現在、1億人。
第3話。学校に行かせてもらえず、働かされている子どもたち。
インドの4人姉弟。11歳。10歳。8歳。5歳。
一日10時間、じゅうたんを織っている。
インドでは子どもを働かせることは法律では禁じられている。
だが、子どもたちが織るじゅうたんのほうが高く売れるので、親たちは、法律の目をかいくぐって子どもを機織場に行かせる。
子どもたちは、学校に行っていない。
字も読めないし、自分の名前も書けない。
『遊ぶ』と言うことも知らない。
じゅうたん織りで手にできたマメは、ターメリック(うこん)をすりつぶしたものを塗って治す。
家の手伝いと言うよりは家事は娘たちの仕事。食事に洗濯なんでもこなす。いつか嫁ぐ日のために・・・。
父親の仕事は、子どもたちがさぼらない様に見張り、ちゃんと織れているかの品質チェックと、工場に売りに行くこと。
2週間ぶっ通しで織ったじゅうたんの値段は一枚4千円。その売上は、借金や、家の借り賃を支払うと半分以下になる。
母親は、娘が作ってくれた食事を食べて寝るだけ。「私も娘の頃は、家族に食事を作ってあげていたのよ。料理は娘の仕事なの。」
いつも、4人一緒だった姉弟のうち、8歳の長男がバナナ農園に行かされてしまった。(売られた?)
父親は、「家は貧しいから、息子が農園で働いてくれて助かっている。」と言った。
子どもたちはお父さんが大好き。
「ごはんをたべさせてくれるから。」
娘たちの夢は、
『じゅうたんの店を持つこと』と、
『このままの生活を続けたい』
じゅうたんの工場主の娘で、豪邸に住む8歳の少女は、
「家の外には出たことないの。外の世界は汚いんだって」
その彼女の夢は、
『政府の高級官僚。』「いいことをたくさんするの。」
世界中で学校に行けずに、働かされている子どもたちの数。2億5千万人―。
月曜日。3週間不登校だった長女は、朝から登校していった。
私は、これから、ライフワークとして、世界中の民族衣装を着た子どもたちの絵を描いていこうと思う。
世界中の子どもたちの幸せを願って・・・。