TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

マージャとグレゴおじさんさんとの素敵な出会い

2003-06-11 09:18:00 | 徒然なるままに
都美術館を出てから、国際子ども図書館で『ゆめいろパレット』展(野間絵本原画コンクール)をを見た後、家路を急いでいた時だった。

中世の古楽器を思わせるような音色が、新緑の上野の森に響いていた。
その音色に誘われるように、音楽が聞こえてくるほうに歩いていくと、不思議な帽子をかぶった異国のおじさんが、これまた不思議な人形と一緒に、不思議な音楽を演奏していた。

その不思議な人形には8本の腕があり、それぞれの手には違う楽器を持ち、おじさんの奏でる弦楽器に合わせてその人形がパンパイプを吹いたり、鐘を鳴らしたりするのだ。
伽陵頻伽(かりょうびんが:仏教で極楽にいるとされる鳥。人頭鳥身で美声を発するという)と千手観音をイメージさせるその人形の名前は『MAZJA(マージャ)』。伽陵頻伽とは逆で、とってもかわいい顔をした鳥頭人身。
そして、おじさんの名前はGUREGO(グレゴ)さん。(カリフォルニアから来たんだって。川口市在住)

とにかく、おとぎ話の中からぬけ出してきたようなマージャとグレゴの不思議な演奏会。
もっと聴いていたかったが、時間が無かったのでCDを買った。
サインをしてもらいながら、私も人形劇をやっていると話したことから話が弾み、ぜひ、千葉の友達にも紹介したいからと、連絡先やら公演費用やらまで聞いてきてしまった。
千葉での公演、実現できたらいいなあ!いや、何とか実現させたい!

もう、私の頭の中では会場のセッティングやらポスター・チラシのデザインまで、一気にイメージが膨らんでしまって、毛穴と言う毛穴からアイディアが噴出しそう!
こんなの、『ジブリ美術館』の企画書を書いた時以来の興奮状態だ!(実は、以前、仕事で書いたことがあるんです)

それにしても、なんという偶然!
きのう、上野に行かなかったら、来ても、天気予報どおり雨だったら、この出会いは無かったのだ。
まさに『一期一会』。この出会いを大切にしたいと思った。

これもお父さんからのプレゼントなのかな?ありがとう。
今の私は、からだ中『創作意欲』でいっぱいです!


浜辺の子どもたち

2003-06-11 07:03:00 | 徒然なるままに
6月10日(火)

日本水彩展の最終日。
父が、幼い頃の私と弟をモデルに描いたという絵が展示してあるというので、上野の東京都美術館に行った。

等身大で描いてある、当時6歳と4歳の私と弟のバックには、故郷の冬の海が描かれていた。水平線に浮かぶ島は、田代島だろうか。そして、二人が寄り添って立っている砂浜は・・・。今は潮の流れが変わってしまい、深くえぐられて当時の面影もない、あの懐かしい長浜ではないか・・・。
弟が着ている青いジャンパーには鉄腕アトムのアップリケがついている。手には当時夢中になっていたちゃんばらごっこ用の竹の棒。
画面の中で、36年前の私が、ほっぺを真っ赤にして、まぶしそうに笑っている。

見ているうちに、懐かしさと、この絵を丹念に描き上げた父の眼差しを感じて、なんだか肩の力がスーッと抜けていくような、ほんわかしたあったかい気持ちになれた。

『母親』になってから、育児に追われ、夢中で子育てしているうちに、いつしか自分が一番なりたくなかった『ガミガミ母さん』になってしまった私。最近では、子どもたちの反抗期と不登校に悩まされ、息切れ状態だった私・・・。
故郷の海と『浜辺の子どもたち』は、そんな私に、
「思い出してごらん。幼かったときのことを・・・」
と、長いこと締め切っていた『心の窓』を開けてくれた。

おとうさん、ありがとう。