2月28日(土)
今日はいよいよ県立美術館ワークショップむじゃきっくサタデー「音と形のコラボレーション」本番。
これは同時開催されている『人・姿・動』というテーマの企画展との連携ワークショップである。
明け方までかかかってBGM集を完成し、いざ、会場へ。
今日は末娘もオタスケマンとして参加。(これがまた良く働いてくれた)
会場は、前々日に美術館の人たちが、素敵にレイアウトして下さっていた。
2つのブースに分かれて、壁には1.8m×10mの黒とクリーム色のロール紙が貼り付けてある。
この紙に、それぞれ、音楽を聴いてイメージする人の形をカラフルな大判のラシャ紙を人型に切り抜いて貼り、皆で巨大な『壁画』を作るというのが今日のワークショップだ。
音楽は、クリーム色のほうが「マンボ№5」と「テキーラ」
強烈なラテンのリズムに乗って、どんな楽しいポーズが出来上がるか、楽しみ楽しみ。
黒い方は打って変わって、宇宙遊泳をイメージした「喜多朗」の音楽。
当初は、効果音集を使う予定だったが、無限な感じ、浮遊感を感じさせるメロディアスな方がよいということで、間際になって「喜多朗」に決定。
会場30分前には、待ちきれないで早めに来た子もいて、小学生24人(+親・弟妹)総勢50名を越すメンバーで、いよいよ制作に取り掛かった。
「マンボ№5」はCMの「ぱぱっとライス」でもおなじみだからか、子ども達のノリも良かった。
でも、小さな手と小さなはさみで、自分の身長ぐらいある大判のラシャ紙を切るのは、大変なエネルギーが要るらしい。
おまけに、音楽は聴いたことはあっても、「マンボ」を見たことがない子がほとんどだ。とにかくリズムにのって自分でも身体を動かし、踊っている人を見て動きをイメージし、一気に切り抜くなんて難しすぎたかなあ・・?
という訳で、「マンボ」なんて踊ったことのない私が踊ってみせて、他のサポーターたちが切り抜きの実演をして見せた。
作業に取り掛かってみると、最初は戸惑っていた子達も、次々に貼り付けられるカラフルな人型を見たり、私のめちゃくちゃな「マンボ」を見ながらラシャ紙と格闘しだした。
中には玄人はだしの親御さんもいてびっくり!
30分立って、終了。なかなかの作品ができた。
5分間の片付け後は、次なるブースへと移動。
今度はよく耳をすませないと聞こえてこないような不思議な音楽が流れてきた。
真っ黒な画面を見ながらその音楽を聞いて何をイメージするかと聞いてみると、
「深海!」
という、こちらが予想もしていなかった答が返ってきた。
「深海?!そうだね~、そんな感じもするね」
「でも、深海には人は潜れないよ。潜水艦じゃないと」
「でも、イメージでいいんだよ。深~い海の中で泳いでいる感じで。」
「宇宙みたいな感じもする!」
「そうだね。宇宙空間では体重がなくなって、どっちが上か下かもわからない感じのところだと、人はどんな風になるのかなあ」
「宇宙服を着ないと宇宙空間にいられないし、宇宙服じゃ自由には動けないと思うよ」
「イメージの世界だから、どんなかっこうで浮かんでいてもいいよ。宇宙人になったつもりでもいいよ」
作業が始まると、今度は慣れてきたせいもあるのだろうが、はさみの動きが速い早い。
不思議な面白い形やポーズがどんどん出て来て、あっという間に宇宙空間を埋め尽くしていく。
『宇宙空間』だからか、小さな切抜きを持ってきて、
「これはね、ずっと遠くに浮かんでいる人なんだよ」
でも、やっぱり『深海』にこだわる人もいて、
ヒラメやイカの形も浮かんでいて、宇宙と海と人と魚と宇宙人が、カラフルな色と思い思いの形と格好で浮かんでいて、不思議な楽しい『壁画』が出来上がった。
最後に2つのブースを区切っていたパーテーションを取り払って、2つの『壁画』を鑑賞。
最後にそれぞれの『壁画』の前で記念撮影をして解散した。
感想を何組かの親子にうかがったところ、皆さん、面白かったとおっしゃってくださり、中でも、取り掛かる前に、いろいろ『うんちく』を並べていた男の子は、始まる前とは別人のような顔になって、
「面白かった~!こういうのやる時、また呼んでね。絶対来るから!」
といって、ノリノリで帰っていった。
「どっちがやりやすかったか」という質問には、半々ぐらいに意見が分かれたが、ある女の子は、
「宇宙の方の音楽の方が、いろんな形のイメージが浮かんできて面白かった」
と言っていた。
幼稚園ぐらいの男の子は、切り抜くより、踊る方が楽しかったのか、音楽が終わっても、
「ウ~、マンボッ!」
と踊っていた。
美術館でも、音楽を使った展示や創作活動は初めての試みということだった。
事前に、同時開催している他団体の責任者の方には、あいさつ方々了承を得ているということだったが、展示会の雰囲気を壊すことになりはしないかと内心冷や冷やものだった。
でも、後片付けをしていたとき、隣で写真展を開催していらっしゃる方が作品を見にきてくださり、
「いい作品が出来ましたね。子ども達が本当に楽しそうでしたね」
とおっしゃってくださった。
制作中、読売新聞から取材を受けた。
学校や家ではなかなか出来ない、ダイナミックに、思い切った造形活動を親子で楽しむワークショップ。
今年度はこれが最後になるが、来年度もいろんなワークショップならではの造形活動を、子ども達と楽しんでいきたい。
今日はいよいよ県立美術館ワークショップむじゃきっくサタデー「音と形のコラボレーション」本番。
これは同時開催されている『人・姿・動』というテーマの企画展との連携ワークショップである。
明け方までかかかってBGM集を完成し、いざ、会場へ。
今日は末娘もオタスケマンとして参加。(これがまた良く働いてくれた)
会場は、前々日に美術館の人たちが、素敵にレイアウトして下さっていた。
2つのブースに分かれて、壁には1.8m×10mの黒とクリーム色のロール紙が貼り付けてある。
この紙に、それぞれ、音楽を聴いてイメージする人の形をカラフルな大判のラシャ紙を人型に切り抜いて貼り、皆で巨大な『壁画』を作るというのが今日のワークショップだ。
音楽は、クリーム色のほうが「マンボ№5」と「テキーラ」
強烈なラテンのリズムに乗って、どんな楽しいポーズが出来上がるか、楽しみ楽しみ。
黒い方は打って変わって、宇宙遊泳をイメージした「喜多朗」の音楽。
当初は、効果音集を使う予定だったが、無限な感じ、浮遊感を感じさせるメロディアスな方がよいということで、間際になって「喜多朗」に決定。
会場30分前には、待ちきれないで早めに来た子もいて、小学生24人(+親・弟妹)総勢50名を越すメンバーで、いよいよ制作に取り掛かった。
「マンボ№5」はCMの「ぱぱっとライス」でもおなじみだからか、子ども達のノリも良かった。
でも、小さな手と小さなはさみで、自分の身長ぐらいある大判のラシャ紙を切るのは、大変なエネルギーが要るらしい。
おまけに、音楽は聴いたことはあっても、「マンボ」を見たことがない子がほとんどだ。とにかくリズムにのって自分でも身体を動かし、踊っている人を見て動きをイメージし、一気に切り抜くなんて難しすぎたかなあ・・?
という訳で、「マンボ」なんて踊ったことのない私が踊ってみせて、他のサポーターたちが切り抜きの実演をして見せた。
作業に取り掛かってみると、最初は戸惑っていた子達も、次々に貼り付けられるカラフルな人型を見たり、私のめちゃくちゃな「マンボ」を見ながらラシャ紙と格闘しだした。
中には玄人はだしの親御さんもいてびっくり!
30分立って、終了。なかなかの作品ができた。
5分間の片付け後は、次なるブースへと移動。
今度はよく耳をすませないと聞こえてこないような不思議な音楽が流れてきた。
真っ黒な画面を見ながらその音楽を聞いて何をイメージするかと聞いてみると、
「深海!」
という、こちらが予想もしていなかった答が返ってきた。
「深海?!そうだね~、そんな感じもするね」
「でも、深海には人は潜れないよ。潜水艦じゃないと」
「でも、イメージでいいんだよ。深~い海の中で泳いでいる感じで。」
「宇宙みたいな感じもする!」
「そうだね。宇宙空間では体重がなくなって、どっちが上か下かもわからない感じのところだと、人はどんな風になるのかなあ」
「宇宙服を着ないと宇宙空間にいられないし、宇宙服じゃ自由には動けないと思うよ」
「イメージの世界だから、どんなかっこうで浮かんでいてもいいよ。宇宙人になったつもりでもいいよ」
作業が始まると、今度は慣れてきたせいもあるのだろうが、はさみの動きが速い早い。
不思議な面白い形やポーズがどんどん出て来て、あっという間に宇宙空間を埋め尽くしていく。
『宇宙空間』だからか、小さな切抜きを持ってきて、
「これはね、ずっと遠くに浮かんでいる人なんだよ」
でも、やっぱり『深海』にこだわる人もいて、
ヒラメやイカの形も浮かんでいて、宇宙と海と人と魚と宇宙人が、カラフルな色と思い思いの形と格好で浮かんでいて、不思議な楽しい『壁画』が出来上がった。
最後に2つのブースを区切っていたパーテーションを取り払って、2つの『壁画』を鑑賞。
最後にそれぞれの『壁画』の前で記念撮影をして解散した。
感想を何組かの親子にうかがったところ、皆さん、面白かったとおっしゃってくださり、中でも、取り掛かる前に、いろいろ『うんちく』を並べていた男の子は、始まる前とは別人のような顔になって、
「面白かった~!こういうのやる時、また呼んでね。絶対来るから!」
といって、ノリノリで帰っていった。
「どっちがやりやすかったか」という質問には、半々ぐらいに意見が分かれたが、ある女の子は、
「宇宙の方の音楽の方が、いろんな形のイメージが浮かんできて面白かった」
と言っていた。
幼稚園ぐらいの男の子は、切り抜くより、踊る方が楽しかったのか、音楽が終わっても、
「ウ~、マンボッ!」
と踊っていた。
美術館でも、音楽を使った展示や創作活動は初めての試みということだった。
事前に、同時開催している他団体の責任者の方には、あいさつ方々了承を得ているということだったが、展示会の雰囲気を壊すことになりはしないかと内心冷や冷やものだった。
でも、後片付けをしていたとき、隣で写真展を開催していらっしゃる方が作品を見にきてくださり、
「いい作品が出来ましたね。子ども達が本当に楽しそうでしたね」
とおっしゃってくださった。
制作中、読売新聞から取材を受けた。
学校や家ではなかなか出来ない、ダイナミックに、思い切った造形活動を親子で楽しむワークショップ。
今年度はこれが最後になるが、来年度もいろんなワークショップならではの造形活動を、子ども達と楽しんでいきたい。