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桜咲く・桜散る・・・・

2004-03-06 14:32:00 | 徒然なるままに
3月4日(木)

今日は公立高校の合格発表。
カウンセリングに学校に行った時、3年生の昇降口で顔見知りの子たちの嬉しそうな顔に何人も会った。
「おめでとう!」
「ありがとうございます!」
みんな、明るい春がきてよかったね!

ところが、昼過ぎ、息子はしゅんとなって帰ってきた。
「残念なことになった」
「えっ?内定取り消しだったの?!」
「いや、俺は受かっていたけど、残念な人が出たんだ」
息子の高校は3人受けて、すでに息子は特色化選抜で2月9日に合格が内定していた。
他の2人は名だたる私立には合格していたものの、本命の県立に向けてこの3週間頑張ってきた。
2人とも、受験日直前にアクシデントがあり、それを乗り越えての受験だった。

「あいつの方から先に『まぁ、気にすんな』とか言って笑いかけてきたんだ。私立の男子校に行んだって。『合コンには呼んでくれよな』なんて言ってた。」

息子もこの4日に晴れて3人で合格を喜び合えるのを心待ちにしていた。
それは親達にしても同じ思いだった。

現実は厳しいとは言え、これが現実なのだと思い知らされた。

進む学校が違っても、彼らも私達親同士も友情がなくなってしまうわけではないと信じる。
また新しい環境での友情は芽生えるだろう。
でも、6年生のときから4年間育ててきた友情はきっと変わらないだろうし、これからの新しい生活の土台となって行くに違いない。

6年生の時の「ソーラン」から始まったネットワークだった。
地域の子どもたちを守り、育んでいこうと毎月集まっていろんなことを話し合って取り組んできた。
「他人の子も我が子」
みんなの励ましや情報交換があったり、愚痴を言い合ったりという場があったからこそ乗り越えてこられた初めての子の「思春期」「反抗期」だった。

たかが「受験」、されど「受験」である。
春、希望に燃える春、別れと出会いの春、乗り越える春、再び蘇る春・・・悲喜こもごもの春。

未知の世界に漕ぎ出す前の残り少ない日々を、心豊かに穏やかに、良い思い出として残るよう過ごせますように。

息子は毎日、卒業式で3年生が歌う合唱曲『さくら』のピアノ伴奏の練習をしている。


     さくら~独唱~

                   作詞者名 森山直太朗・御徒町凧
                   アーティスト名 森山直太朗
                   作曲者名 森山直太朗


僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ

霞みゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる

さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 
変わらないその想いを 今

今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を願う 本当の言葉

移りゆく街はまるで 僕らを急かすように

さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時 
飾らないあの笑顔で さあ

さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう 

さくら舞い散る道の上で