東京のホテルにいます。「市民と科学者の内部被曝問題研究会」の記者会見に
参加するためです。昨日はこのための打ち合わせが午後2時から、実質的に今日
の午前2時まで行われました。記者発表内容をみなさんで心を込めて作りました。
記者会見は、午前11時半~午後1時に自由報道協会にて、午後2時から3時半に
日比谷プレスセンター・日本記者クラブにて行われます。
この内容はまた詳しくお伝えしたいと思いますが、今はこの東京の地から、京
都で行われている市長選の意義について述べたいと思います。これまで繰り返
し触れてきたように、京都では2月5日投票の市長選が行われています。すでに
公示期間に入っており、公職選挙法の規制で自由に書けないことが多いのです
が、この選挙では、京都から明確な脱原発市政を登場させることができるか否
かが大きな争点になっています。
今、私たちの国は放射線に対する大変、甘い基準を採用しており、チェルノブ
イリでは避難区域、ないし避難の権利がある区域にあたる多くの地帯が、その
ままに放置されています。とくに福島には大変、線量の高いところが多くあり
ますが、避難権利がないために多くの人が、生活上の心配を抱えながら、経済
上の理由から動けずにいます。
無論、人々が動かないのはそれだけの理由ではありません。愛着のある土地と
人のつながりを捨てなければならないのはそもそも大変理不尽なことであり、
人にはそれぞれにその土地を離れたくない理由があって、それもまた尊重され
るべきことがらです。しかし政府はその上に乗っかる形で、避難を押しとどめ
ているのであり、この状態をなんとか変えていく必要があります。
そのためには、地方地自体が、どんどん放射線に対する独自の厳しい基準を定
め、そのことで政府を規制していくとともに、独自に被災地から避難してきた
人々を手厚く迎える体制を整え、避難したい人の落ち着き先を作り出していく
必要があります。つまり私たちの身の回りから変えるべきものを変えていく。
そのことで政府を動かしていくということです。
そうしたことを考えるとき、京都市で放射線被曝に対する極めて厳しい視点を
もった市政を登場させることは、日本全体に波及する大きな位置をもつことだ
と僕は思っています。福島市でも、京都で脱原発市政が登場することは、福
島のためになる。ぜひ頑張って欲しいというエールをもらいました。
そこでみなさん。とくに京都市民以外のみなさんにお願いです。ぜひこの京都
市長選の位置を多くの人に伝えてください。今、この時期、それぞれの行政が
どのような方向を向くのかということは、その行政地区の人々以外にも大きな
影響を与えます。だからそれぞれの首長選挙に相互に関心を持ち、意見を述べ、
影響を与え合っていくことが大事だと思うのです。
以下、これまで僕が京都市長選に向けての集会発言と、昨年に書いた一文などを
紹介します。集会案内も貼り付けます。ご参考ください。
1月18日1万人集会にて
http://www.youtube.com/watch?v=-eJBC9wCTQo&feature=plcp&context=C345a811UDOEgsToPDskIoeZpyCQeflcUbG_sCF-QV
「脱原発」市長誕生は、京都を越え、日本のため、世界のために画期的
http://www.youtube.com/watch?v=-eJBC9wCTQo&feature=plcp&context=C345a811UDOEgsToPDskIoeZpyCQeflcUbG_sCF-QV
中村和雄・フライングダッチマン対談
http://for-kyoto.net/video/fryingdutchman-2.html
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講演会のご案内
3月11日に東日本を襲った大地震は、地震・津波による被害にとどまらず、福島
第一原発の事故という未曾有の恐ろしい被害を引き起こすにいたりました。放
射能の危険を逃れて、多くの人々が故郷を離れることを余儀なくされ、小さな
子どもたちのいのちに及ぼす影響を心配して不安の日々をすごす人たちも数え
きれません。
さまざまに科学・技術を発展させてきた人間の力ですが、その力が何のために
用いられてきたのか、はたして尊いいのち、調和ある美しい自然を守るために
用いられてきたのか、謙虚に反省すべきことを教えられたように思います。
引き起こされた現実の中で、放射能とともにどのように前向きに生きることが
可能なのか、平和問題、環境問題など、鋭く暖かい感性をもって取り組んでお
られる守田敏也さんをお招きして、お話を伺いたいと思います。ぜひ多くの
方々にお話を聞いていただきたく、ご案内申し上げます。
放射能の時代を前向きに生きる
日時:2012年1月28日(土)午後2時~4時
場所:京都ノートルダム女子大学 ユニソン会館 社会学習センター
講師:守田敏也氏
同志社大学社会的共通資本研究センターを客員フェローを経て、現在
フリーライターとして、原子力政策についても独自の研究を続けてい
る。震災後のデータ収集と鋭い分析力により、各地で講演活動中。
主催:ノートルダム教育修道女会 シャローム委員会
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なおカソリックの方たちにお招きを受けるのは3度目になります。
最初にカトリック三条教会に呼んでいただきたときに書いた文章を
下記にはりつけておきます。
明日に向けて(135) カトリックと正義と平和と社会的共通資本
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/3d224921a0eb57e19cddc1e2374b2c36
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●たのしい日曜日●
守田敏也さんを招いて保育園給食を考えようという趣旨のイベントです。
ふんばろう東日本支援プロジェクト京都支部も出店します。
皆様のお越しをお待ちしています。
日時:1月29日(日曜日)
10時から16時半
場所:岩倉奉賛会集会場 叡電岩倉駅より徒歩七分
入場料500円(震災で避難された方は無料)
【スケジュール】
10時会場
10時半 親子ヨガ HIROMI先生
11時半ランチタイム
12時半live ベートルズ
13時 守田敏也さんのお話し(気になる放射能、内部被爆のことなど)
14時 守田さんへの質疑応答
15時 楽器で遊ぼう
15時40分 かみしばい らあちゃん
16時 live COSMIX
16時半終了
【出店店舗】
padma cafe ビーガンフード・aeeen焼き菓子・畑カフェおいしい ランチ
虹色パンダ ビーガンケーキ・おおたばたけ 無肥料無農薬野菜
おためし小児鍼ブース 鍼灸師木口裕香さん
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脱原発を京都から!矢ヶ克馬さん×守田敏也さん対談会
http://dream.for-kyoto.net/?eid=1#sequel
【日時】 2012年1月30日(月)10:30~12:30
【場所】 東山いきいき市民活動センター
(東山区花見小路通古門前町上る東入る南側)
(「京阪三条」or市営地下鉄「東山」より徒歩5分)
【参加費】 300円
子どもさん連れの参加OKです(保育はありません)
【企画】 「脱原発を京都から!」
特設サイト http://dream.for-kyoto.net
ツイッター http://twitter.com/kyoto2012
最新・活動情報 http://news.for-kyoto.net
⇒ チラシ見本・PDFダウンロード
【問合】 080-6121-9694
forkyoto[@]gmail.com([]を除いて送信下さい)
【共催】 放射能から子どもを守る京都・ママ・パパの会
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放射能から子どもを守るために、
いま何をすればいいのだろうか。
私たちのこれからの暮らしのために、
内部被曝について もっと知りたい。
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講師プロフィール
矢ヶ克馬さん(琉球大学名誉教授)
1943年生まれ。
広島大学大学院理学研究科で物性物理学を専攻。理学博士。
2009年3月、琉球大学理学部教授を定年退職し名誉教授に。
2003年から国を相手取った原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」
について証言を行い、連続20回勝訴の礎となる。3・11原発事
故後は、放射能汚染=被曝の深刻さを訴え、全国で熱い講演
を続けていらっしゃいます。
守田敏也さん(フリーライター)
1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研究
センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとし
て取材活動を続けながら、社会的共通資本に関する研究を進
めている。原子力政策についても独自の研究を続けている。
震災後のデーター収集と鋭い分析力により、震災後、講演会
などに駆け回り、多忙な毎日を送られています。