明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2068)黒い雨訴訟、国の上告をとめるためにオンライン署名へのご協力を!拡散を!

2021年07月21日 00時05分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210721 00:05)

ぜひ署名の拡散を!

すでにご紹介してきたように、黒い雨訴訟における国の上告断念を求めるオンライン署名が始まっています。ぜひご協力ください。拡散もお願いします。

広島市長・広島県知事及び厚生労働大臣は、 広島高裁の「黒い雨」判決を受け入れ、上告しないでください
http://chng.it/fPyYRCQr

20日に署名に関する原告団、弁護団による記者会見が行われました。
毎日新聞小山美砂記者の記事をぜひご覧下さい。

黒い雨訴訟 国の上告断念求めオンライン署名始まる 25日まで
毎日新聞 2021/07/20 18:50
https://mainichi.jp/articles/20210720/k00/00m/040/252000c



原告の1人が17日に亡くなられました。もう1日も待てない

この記事を読んで知ったのは、14日の高裁判決の後の17日に、原告の一人がお亡くなりになったこと。
これで裁判の決定を見ず、被爆者健康手帳を受け取れないままに、19人もの原告だった方が亡くなられました。悲しい。

小山記者はこのことに踏まえ、記事をこう続けています。
「原告の高東征二さん(80)は『もう1日も待てない。決着をつけたい』と訴えた」と。
そうです。もう1日も待てません。ぜひたくさん署名を集めて、上告断念を実現しましょう。署名の期限は25日。ぜひご協力を。

高東さんは、14日の原告団の入廷後に裁判所前に残されて、こんなアピールも発せられました。45秒です。ぜひお聴きください。文字起こしも加えておきます。(守田撮影)


ほんと、ギリギリのところの人たちがいっぱいおるんですが、原告だけじゃなくて、原告の外に、もう病気だらけの人生を送って、この裁判をずっと見守っている人がたくさんいます。
そういう人たちも早く助けてあげてほしい。道をあけてほしい。わたくしも力いっぱい頑張ります。長生きすることが、国の内部被曝を隠蔽するような政策に立ち向かうことができるんじゃないかなって。頑張ります。


「黒い雨訴訟、容認しづらい」と厚労相

一方で政府-厚労大臣の側から20日に問題発言が飛び出しました。
田村大臣が閣議後の記者会見で「(放射線に関する)他のいろいろな事象に影響する内容とすれば、われわれとしては容認しづらい面がある」と述べたのです。
それこそ「容認」できない発言です。これだけ何度も司法の場で、黒い雨被爆者の被害が明らかになっているのに、いやそもそも76年も国が被害者を放置してきたのに、「容認しづらい」とは何事でしょうか。


厚労相のコメントを報じる東京新聞 20210720

同時に私たちはここに、国の本音が露骨に表れていることも見ておく必要があります。
今回の高裁判決は、まさに放射線に関する他のいろいろな事象に影響する内容なのです。被爆二世三世や、福島原発事故の新ヒバクシャ、あるいは核実験や原発労働での被ばくなど、あらゆる核被害者の問題に通じるのです。
だからこれはあなたの問題であり、私の問題なのです。なぜなら私たち全体が多かれ少なかれ、核実験や原発事故、核汚染物によるヒバクシャだからです。

だから、自分たち自身のこととしてこの問題を捉え、私たち全体の力で、上告を断念させましょう。
それが私たちの心身を守ることにつながります。未来の命を守ることにつながります。ぜひともその先頭に原告のみなさんが立たれていることをご理解ください。
その原告の方たちをもう1日も待たせてはいけません。ぜひ思いつく限りの手段で署名を拡散してください。

#黒い雨訴訟 #上告断念を求める署名 #小山美砂 #高東征二 #被爆者健康手帳 #田村厚労相 #容認しづらい

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