守田です(20210413 23:30)
● 政府が海洋放出の方針を決定ーしかしまだ止められる!
本日13日午前8時前、日本政府が関係閣僚会議を開き、放射能汚染水の海洋放出を決めました。
心からの怒りを持って抗議の意志を表したいと思います。
ただしこれですぐに海への放出が始まるわけではありません。実行目標は早くても2年後です。まだまだ止められます。
では止めるためには何が必要でしょうか。端的に言います。「処理水」というウソを暴きましょう!
政府は今回の事態を「処理水放出」と言っています。残念ながらマスコミもこれに従ってしまっています。
従わない一部のマスコミには原子力マフィアに動かされたネトウヨの攻撃も集まっています。
しかし処理水なんてウソです。あくまでこれは放射能汚染水です。
どこがおかしのか解説録音を作りましたのでぜひお聴きください。
https://youtu.be/yQJQqAL5ztc
● トリチウムが大量に残っている
文章でも解説しておきましょう。流そうとしているのは「処理水」ではなく「放射能汚染水」と言わねばならないのは以下の理由です。
第一に放射性トリチウムが大量に残っているからです。政府と東電の言い分は「薄めて流すから大丈夫だ」というもの。しかしこれ、語るに落ちています。「濃ければ危険」なことを認めているわけです。
そもそも危険物質だからこそ、トリチウムにも排出にあたっての規制があるのです。
では薄めれば大丈夫なのか。これもウソです。例えば塩分が濃いラーメンをおじいさんが食べているとして、注意したらおじいさんがお湯を入れて薄めて食べたらどう思いますか?
危険性は同じですよね。だって塩分の総量は変わらないのだから。
放射性物質に汚染された水も同じ。問題は濃度ではなく総量です。しかも「濃ければ危険」と政府が認めている。まったく安全ではありません。
薄めれば大丈夫と言うけれど・・・ NHK 20210413
● 他の放射性物質も取り切れていない
第二にそもそも他の放射性物質もとり切れていません。しかも「少し残っている」なんてレベルではないのです。
ALPSという核種をとりのぞく装置を使っているものの、うまくいかなくて2018年9月の発表では「処理」した水の84%が基準を満たしていませんでした。さらに2020年8月には放射性炭素14が取り切れてないことが発表されました。
つまり「トリチウム以外の取り除いた処理水」なんてまだどこにもないのです。
僕はトリチウムがある限り「処理水」と言うのはそれだけでウソだと思いますが、それをかっこに入れたとしても、まだ「処理水」なんてどこにもない。「処理を目指している放射能汚染水」しかないのです。
実はだから放出は2年後とされているのですが、こんなウソ、通用させていてはいけない。
ALPSで放射性物質は取り除けていない 朝日新聞20180928
● 放射性物質は「絶対に取りきれた」とは言えない
第三にALPSをどんなに改善したとしても、放射性核種を完全に取り除いたとは絶対に言えないのです。
なぜって放射性物質の測定に「検出限界」があるからです。検出限界以下のものは見つけることができない。言い換えれば検出限界値以下のものはないことが証明できないのです。
実はこれは放射性物質の扱いのやっかいさの一つでもあります。ゼロまで測ることが困難で、どうしても検出限界という壁にぶつかってしまう。
そしてその場合は「検出限界値以下の放射性物質はありうる」と考えなければならないのです。
だから一度汚染させてしまった物質は、「完全に放射性物質を取り切った」とは証明できないのです。
問題がそれが総量で125万トンもあることです。いやこの先も増え続けるでしょうが、検出限界以下の値の放射性物質でも総量では大きくなる可能性大です。
環境省による「未検出」の説明 同省ホームページより
以上、どう考えたって実態は「放射能汚染水」以外のなにものでもないのです!
「処理水」などというのは大ウソ、まやかしです。マスコミ各社のみなさん、こんなウソに屈しないでください。
みんなでこれを暴いて、海洋放出をくいとめましょう。力を合わせればできます!
#放射能汚染水海洋放出反対 #福島原発事故から10年 #トリチウム #薄めても危険性は変わらない #政府はウソつき #処理水などどこにもない
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トリチウムは水と同じく残留性は極めて低いです。トリチウムの生物学的半減期はたったの10日です。そのため、短期間に大量に摂取しなければ問題ありません。
あなたのあげてた例えでは塩の話を挙げていたので少し話しましょうか。食塩のLD50は3g/1kgで70㎏の体重の人なら200gほどを一気にとると半分ほどの確率で死にます。しかし一か月ほどかけて食べれば健康的な範囲内で体に害は一切ありません。
これと全く同じとは言えませんが、体内に残留しないならば接種総量はあまり関係ありません。
つまり薄めても安全にならないというのは事実ではありません。出典が欲しいなら論文のリンク送るので行ってくださいね