田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

うっかり八兵衛の肥後蛤

2011-03-14 23:20:41 | よもやま話・料理編
先日の、新水戸黄門 ~~ タイトルは、 『 美人代筆師 桑名 』
面白そうでつい覗くと、当然、八兵衛が、桑名名物のパクリと口の開いた
『 焼きハマグリ 』 をがっつくシーンが。
                              
文盲率が高かった江戸時代、代筆屋なる商売が起りました。
そこで、美人代筆屋が、人様のラブレター等の書きモノを代行するってお話しデ。

 さて、今や桑名に代わって、日本一の国産ハマグリの御国、熊本。
熊日新聞の、きょうの発言。 熊大内野教授のことばにある様に ・・・
せっかくの肥後ハマグリの、『 価値!を上げる 』 工夫を。
成る程、弁当あたりで、煮ハマグリを盛るのも良いでしょう。
 しかし、熊本市内に着いた、八兵衛や御隠居に名物の焼きハマグリを問われた時、
「 あゝ、其処の旅籠(お店)で頂けますよ! 」 と紹介出来ますか?
さっと、レアに焼いて、汁は焼き台にこぼした後、上殻をもいで、ハイ出来ましたでは、
蛤の半分しか味わってない事になる。

 真っ当な焼きハマグリの、定石の一つは次ぎの様に。
砂抜きした蛤の 『 蝶つがい 』 に、包丁で切れ目をしっかり入れる。
塩の上に蝶つがいを左、合わせ口を手前にして、蛤の殻に化粧塩を付けます。
下火の熱源に、化粧塩を上に乗せます。
火加減は中火にして、蛤がひと吹きちょっとの間で出来上がり。
練り塩で、『 座布団 』 を作り、焼きたての蛤を水平に乗せましょう。
口を開く為の爪楊枝を付けても良いでしょう。
こんなに書くのは簡単だが、ほどよく仕上げるのは、結構大変なのです。
特に、量をこなす時は!

 食べる方も作法が求められます。
無用なお喋りは後にして、熱い内に頂きましょう。
蛤はなるべく 『 水平 』 に保って掴んで下さい。
下側の殻を水平にしたまま、上殻を開きましょう。
すると、下の殻に白濁した 『 貝汁 』 を見る事でしょう。
ソレこそが、今迄のプロセスで注意して水平にして、こぼれ無い!様に気を使った
エキスなのです。
真っ先に、その汁を啜りましょう。
これこそが、『 蛤のコハク酸 』 = 味の宝石なのです。
ちょっと塩の効いた汁の後には、日本酒を一口。
亜~あ、日本人で良かった。 その後、蛤の身を頂きましょう。
さて、問題はそんなコハク酸の残った焼きハマグリを提供(!)出来る店が、
肥後の国にどれだけ在るか(?)ですが。
この国の御代官は、登り旗は良く掲げるけど、メンテが悪く、
結局アブハチ捕らずになり勝ちだから心配です。
                

    人気ブログランキングへ   http://blog.with2.net/link.php?1046790  
            ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです! 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする