リハビリ、リハビリ！

昨年末の大腸ポリープ切除手術後、出血がひどく、再入院しました。
当然、食事無しの日々。
仕方なく、点滴での栄養補給の始まりです。
悩んだヒゲは、不自由な方の左手を差し出しました。
せめて、動く右手を温存する為です。
更に、尿器が使えるのは、右手だけですから。
こうして左手の、二十四時間点滴のスタートです。
超デカい１２時間の栄養補給モノと、止血剤のモノと交互に遣ってきます。
左の手首の際（ きわ ）に、点滴針が挿し込まれています。
だから下手に動くと、点滴の落ちが悪くなります。
昼も夜中も、ひたすらジッと動かない時間を、三日間過ごして退院です。

しかしこの事で、左手は全く動けなくなっていました。
指を曲げる事さえ出来ません。
ヤバい！！
先ずは、左手指のリハビリです。
風呂で温め、右手の介添えで、指曲げの練習です。
一週間程すると、指に反応がありました。
良かった、ありがたい。
更に暫くすると、少し動ける様になり、今度は　♪　むすんで　ひらいて　♪ の訓練。
テレビ観ている時、酒を飲んでいる時も、コレを繰り返します。
この単純な練習が、案外な効果があるんです。
そして、ひと月。
やっと回復して、新幹線旅行を計画したが　・・・　？！

それにしてもと、ヒゲは思うのですが、たとえ短期の入院でも障がい者には負担が大きい。
このポリープ後の入院は、なるほどたった三日間ですが、左手が元通りになり、
体調も良くなる迄には、一ヶ月以上も掛かった。
この期間って、ヒゲみたいに残された時間が限られている黄昏族には、
大き過ぎないだろうか？

そんなヒゲに、今度は誤嚥性肺炎！
三月のほぼひと月を、闘病に使い果たす。
三月と言えば、日本酒飲みには最高の月。
酒肴は、一年で最も充実していて、酒もバラエティーに富ンでいる時です。
そんな三月を、フイにしての入院！
有り難くて涙がちょちょぎれます。
寝たきりに近いから、退院時には、左足が全く動かない。
肺炎だから、食べるのも難。
だから、体力も底をついてしまう。
左わき腹・肋骨の辺りも、まだシンドい。
杖無しで歩くのに、軽くふらつく。
もう、当分は、病院に行きたくない。
今からのリハビリ　・・・
元に戻るまで、いったいどれ位の時間が掛かるのだろう。
あ～あ～～
きっと、カァちゃんは、「　リハビリ、リハビリ！　」　と毎日のたまう事でしょう。
ヒゲには、　「　な～んもせんで、ゴロゴロばかりしていてー　」　と、ののしられている様。
耳にタコが出来て、ありがたい話しです。

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