田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

隠れ家はどこだ?

2014-04-10 20:30:37 | 田園ものがたり
先日のネットで見たニュース。 ( だいぶん前の話です。 笑 )
隠れ家を売り文句の店が、食べログで居場所を明かされたのは、営業妨害だと。
うーん、まあ気持ちがわからないでもないですね。

西銀座通りに、新しく店を構える事になったヒゲ達。
自社ビルですから、どの階を採るのも自由でした。
繁華街だから、当然一階の通りに面した店舗を選ぶのが、有利なハズです。
だが、ヒゲのチョイスな二階。
なぜでしょう?

それ迄営業してた栄通りの店は、人の流れが繁雑な通りに面した二階建ての店でした。
一階の玄関は、自動ドアで、イージーに入れる様な造りの構造。
客にとっては便利でも、経営者サイドには悩ましい問題もあり、諸刃の剣になったのでした。
酔っぱらい・ヤクザ・無銭飲食者・訊ね客・トイレ借りと、あらゆるタイプの招かざる客達が、
簡単にドアをくぐり抜けたのでした。
まさに無駄な時間ばかり費やして、手を焼く客に対応せざるを得なかったヒゲ夫婦。
だが、この経験則が次の店造りに大きな影響を与えたのでした。

新しい店のコンセプトは、客を選ぶ。
一見お断りみたいなもんです。
通りすがりの客をあてにしないから、二階で充分なんです。
大きなネオン看板も立て看板もなく、ビルの前に来ても入口は??
良く見ると、ビルの奥の階段に、小葉南天の鉢物が置いてあります。
唯一ソレが、階段の先に何か在るのか?と思わせるぐらい。

やっとたどり着いた新しい店に、前からの常連客は度肝を抜かれました。
当時としては、熊本では全く初めての概念の店だったからです。
この常連客が連れてくる新規の客が頼りです。
その新規客が、又、次の客を紹介する願ってもない展開。
ひと月程で、分かりにくい立地の店も、予約だけで満席に。
常連さん達が席を取れない事が多くなり、その対応策にも悩まされ始めました。
嬉しい悲鳴です。
でも、店の場所の判りにくさは、相変わらず。
お客さんも心得たモノで、予約時間の前には、一番若い客がビルの前に立っています。
接待するお客さんが迷わない様に、案内するべく待っているのです。

但し、構造上の問題がひとつありました。
普通、 “ 隠れ家 ” の概念は、ターザンとかロビンソン・クルーソーの住居に代表される狭いスペース。
ショットバーの七人掛けカウンターの雰囲気でしょうか。
しかし、ヒゲ達の新しい店は、そこそこのスペースがありました。
隠れ家的イメージをキープしながら、なお量的な人数をこなさないといけないと云う矛盾です。
コレが、厄介な問題でした。

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